家庭の味は、
おふくろの味。

同じ食材を使った料理でも、
家庭ごとに、
その家でしか味わえない料理があります。

今回は、
おふくろの味と家計の関係を考えてみます!?


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おふくろの味も進化はするけど
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肉じゃがに代表されるおふくろの味も、

お母さんの味覚の変化や
新しい調味料で調理をしたり、
お嫁さんが料理をするようになったり、

10年前とは、
ちがった味になっているかもしれません。

進化をしているかもしれません。


しかし、
自宅で食べる、
家族と一緒に食べる、
いつも同じ食材で作ってもらったものを食べる、

このようなスチュレーションで食することで、
その家の伝統の味になっているのではないでしょうか。


----------------------------------------------------------三つ子の魂は百までも
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幼いころから育った環境は、
成人になってからもその人の行動に影響を、
与えると言われています。

五感と言われる、
・見ること
・聞くこと
・嗅ぐこと
・味覚
・触感
すべてが幼いころからの環境、
そして、成長をするに体験した、
学んだことからも、
自身の生活に反映していくのでしょう。


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家族の経験
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前置きが少し長くなりましたが、

このような家庭で育んで体で覚えたことは、
食に関することだけではありません。

例えば、資産を形成する仕方にも違いがあります。

資産運用をしたいと、
私のところに、
相談にみえる方がいます。

その方にまず、
・なぜしたいのか
・そのための現在の資金、将来手元に入るであろう資金の額
・家族は今までどのような資産運用をしてみえたか

この3点は必ず伺います。

3番目の家族の方のことを伺うと、
始めは何でそんなことを聞くのという顔をされますが、

ほとんどの方は、
両親、父親、母親、祖父母の方々が、

株式投資をしていた。

せいぜい、定期預貯金をしているぐらい。

といったように、
家族のこと知っています。

また、
株式投資をしている家族のある人と
まったく家族の中で株式投資をしたことのない人の相談では、
相談の内容が違います。


ご本人はこれから始めて株式投資をするにしても、

株式投資をしている家族のある人は、

現在の資産で、
どの位の資金を、株式投資につかうか、
といった具合に具体的です。

また、投資をした経験のある家族から、
株式投資の良いこと悪いこと、
なかには、いつごろどのくらいの損失を含め、
生々しい色々と話しを聞いてみえます。

でも、全資産を一度に投資する様な、
極端な株式投資でなければ、
やめろと言われることはないようです。

そこで、株式での運用を含めた、
将来の生活設計、
ライフプランニングの相談にみえます。


一方、
まったく家族の中で株式投資をしたことのない人は、
ご自身で事前に、
株式投資の勉強をされてから見える方が多いのですが、

一言で言えば、
株式投資は「怖い」
と恐怖感を持って見える方もみえます。

また、家族に株式投資をしようと相談すると、
家族の多くの方から、
止めておいた方がよいと言われているようです。

どちらが正しいということではなく、
このように、これから資産運用を始めるに当たって、
スタート地点の環境が異なっているということです。


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学校では教えることは出来ない
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同じようなことは、

資産運用に限らず、

住宅を購入する時、
購入物件や融資額の選択、

保険に加入することが必要な場合、
その商品の選択、

このような選択にも、
生まれ育った環境が影響するようです。


また、ご夫婦も結婚するまでの環境は違っています。

夫婦といえども、
考え方がちがうのも仕方がないことかもしれません。

しかし、ここは考え方で、
お互いの家族の良いところだけを引き継いで、
新たな考え方を創っていけばよいのです。


このように、私のFPとして実務経験からしても、

学校で教わることのできることは、

銀行の役割、
金利の話、
株式や会社のはなしなど、
基本的なことです。


家計を円滑に動かしていくには、
他人からは理解されないかもしれない、
その家庭での独特の仕方があり、

これは、
学校で各家庭のおふくろの味を、
教えることができないのと同じことで、


家庭で教えていくことです。

また、家族しか教えることのできないことです。

つまり、おふくろの味なのです。


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■「人生の添乗員(R)」からのワンポイントメッセージ
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子どもたちのために、

家庭の家計のレシピを創っておきましょう! 
人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ第242号より


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