Deus Ex: Human Revolution | 貧乏人にもゲームやらせろ!

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STEAM等で安く入手できる主にPCゲーム
人知れず埋もれた名作、良作
あまりメジャーではないがプレイする価値のある作品など
レビュー感覚で紹介していきたいと思います

Deus Ex: Human Revolution:FPS

STEAM $49 日本語化

日本語化パッチはコチラのブログで紹介されていました。

ゲーム内容
オーグ(いわゆる改造人間)と純粋な人間の対立(オーグ批判)を背景に持つ近未来の都市が舞台。主人公は元SWAT隊員の純粋な人間としてオーグ研究企業サリフのセキュリティを勤めるがサリフ内でのオーグ集団の襲撃事件に巻き込まれ瀕死の状態に、彼自身オーグ化されることで命を取り留める。
基本的にはメインミッションをこなしながら大筋のストーリーを追っていくことになりますが、いくつかのサブミッションも配置されています。ステルスを基本としたゲームデザインで潜入をサポートするオーグメンテーション(特殊能力)をうまく利用しながらゲームを進めて行きます。敵を倒したりPCをハッキングするなどの特定の行動に対して経験値が付与され経験値を一定まで溜めることで任意のオーグメンテーションのロックを解除していくことができます、壁をぶち破る、ジャンプ力アップ、透明化と言った能力を解除すれば潜入経路の選択肢の幅が広がります。
ストーリーの進行に合わせ数箇所の都市を移動しながら探索と潜入を繰り返します、各エリアの規模はそれほど大きくないものの探索要素は豊富でゲームの世界を隅々まで把握するにはかなりの時間が必要です、若干入り組んでいて迷いやすいのが難点。




プレイした感想
アクション部分はそれなりに良く出来ていて戦闘やステルスで違和感を感じるところはほとんど無かった、基本的にはステルスで進めて行くのが前提で建物の構造や敵の配置等にちょとしたパズル要素があり一呼吸ついて手持ちのアイテムとオーグメンテーションと相談しながら少しずつ進めて行く感覚。「こざかしい」と思えば殺害しながら強引に進めていくのもアリ、ただそれによるデメリットもなければメリットもない訳でステルスによる攻略の方が見返りは大きい。先を見越してミッションで躓きそうであれば探索部分でしっかり経験値を稼ぎ必要と思われるオーグメンテーションを解除した上で挑むのがいいかもしれない。「後で楽したいなら手前でしっかり下準備を」みたいなその辺りのゲームデザインは上手いというかバランスが取れている感じで無理なくRPG要素を含ませているのが普通にすごいと思った。
ただ何より自分がこのゲームをプレイして「おもしろい」と思ったのはストーリーやアクション部分ではなくエリア内での探索部分。PCをハッキングしてメールを読んだり、サブミッションをこなしていくことで自分の中でゲームの世界観が序々に広がり深みを増して行く感覚が心地良かった。大筋のストーリーを追っていくだけではゲームの全てを把握することは到底できないしダラダラと小難しい説明やムービーでプレイヤーに押し付けてくることもない、世界のカケラはそこらじゅうに転がっていてそれをプレイヤー自身が広い集め補完することで新しい真実が見えてくる。ebook(タブレット型の小型の端末)に経験値が振られ実績も付いているのは「もっと深く世界観を堪能してこのゲームを好きになって欲しい」というクリエイター側の意思だと思う。

自分は現在一通りクリアして探索と実績解除に励んでいる、初回は2,30分で通り過ぎた最初の街でもう5,6時間ウロウロしている、開発者側の思惑通りまんまとこのゲームにはまってしまった。