潮の道…
このコラムでは、
釣りの思い出
について記しています。
小説家日く、
生来、釣師の話には
過去と未来しかなく
何故か現在がない。
時は昨年の五月
舞台は水温む日本海
小浜湾より出航する
春も本番を迎え、
とろりとした穏やかな日和
ジョナサンも
羽を休めている。
沖に出ても水面は鏡のようだ。
海が荒れていると、釣りにくい。
不思議なもので、
穏やかだと、釣れる気がしない。
まことに、釣り師とは
困った人種である。
日本海では青物が好調であった。
ツバスハマチが
おもしろいようにかかる
止め討ちかぁ?
そやそや。
空を覆う、
恐ろしい程の鳥山に遭遇した。
思わす、血がたぎるが
船長いわく
「まだや、鳥が刺さってんとあかん」
キャスティングの面白さを学んだなぁ
かけてもずいぶん、
ノサれたもんや。
船長の厳しい激がとぶ
なんとか釣らせたい。
船長の思いが、痛いほど
伝わってくる。
冬から春にうつり
暗から明へ
日本海は顔付きが変わる。
まことに、
この国は素晴らしい。





