「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)7月6日(土曜日)
     通巻第8320号   
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 ウクライナ大本営発表『ロシア兵の死者』は55万人
   ロシアのシンクタンク「死者は10~14万人の間だろう」
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 因みにウクライナ大本営発表の戦果は、『ロシア軍の死者=548580人。破壊した戦車=8142両。砲=14831門。装甲車=15611両。航空機=360機、撃墜したヘリコプター=32機。破損、沈没させた船舶=28隻』(『キエフポスト』、2024年7月5日)

 『キエフポスト』はウクライナの有力な英字新聞で、ゼレンスキー政権には距離を置いているメディアである。

 他方、ロシアには反プーチン、比較的リベラルな英字新聞『モスクワタイムズ』があり、プーチン政権から「外国の代理人」呼ばわりされているものの、休刊とはならず健在である。
 その『モスクワタイムズ』(7月6日)は下記を伝えた。

 ロシアのシンクタンク「メディアロナ」がBBCモスクワ支局と共同で調査した結果ではロシア軍兵士の『戦死』は58207人。巻き添え、負傷が原因の死亡を含めて、トータルの死者は「106000人から140000人の間だろう」と推定値を発表した。

 両者の数字には大きな隔たりがあるものの、ウクライナ戦争の犠牲があまりにも大きいことは事実である。
 「ロシア兵の犠牲はこれまで一日平均120名だったが、このところ一日平均で250名に挙がっている」と前掲シンクタンクは言う

 他方、ウクライナの死者は五〇万人を超えているのは確実とされ、欧米の世論は一日も早い停戦をのぞむ声が日増しに多くなっている
   ☆◎☆◎ミ○☆◎☆◎ヤ◎☆◎○☆ザ◎☆○☆◎キ◎◎○☆□

 

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