「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024)1月23日(火曜日)
通巻第8102号
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中国の都市化比率は60%を超えて農村の荒廃に拍車
農業人口の激減と農作物の輸入激増、そして食糧輸入国へ
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GM(genetically modified)とは、バイオ技術により遺伝子組み替え種子を
中国農業部(MARA=農林水産省)は3年間の試験を経てGMト
中国政府は都市化による農地激減、農家の労働力不足、農民の高齢
もとより中国の「三農問題」とは農民、農村、農業。経済成長によ
農村もマンションやら高速道路などで嘗てのムラ意識は稀釈となり
習近平政権は、公園を潰して農耕地への転換を強制するなど、ちぐ
とくに国内生産と自給自足を確立するべく、2024年6月1日に
GMに関して、食の安全、品質が所謂「科学者」、たとえば「ハイ
大豆は中国の食糧安全保障にとって極めて重要であり、動物用、人
日本でも大豆は納豆、豆腐、醤油などに必需品。たしかに中国は大
2023 年の中国大豆購入量は8500万噸、主に米国、ブラジル、アルゼ
2008 年から 2013 年の間に、中国国内の大豆生産専用面積は 24% 減少した。
中国では大豆は牧畜の飼料にも多用される。大豆とトウモロコシが
▼中国は食糧安全保障が優先課題なのだ
食糧安全保障の改善は習近平政権の優先事項である。
国家の能力構築の強化を含む国家食料安全保障を確保するための8
遺伝子組み換え作物開発への投資は国有企業 (SOE) ならびに国有研究センター (MARA=直属の国立研究機関である中国農業科学院など) が担い、他方、民間でも種子会社は7600社以上ある。
ところが種子特許出願では世界第 1 位であるにもかかわらず、中国がもつ1225 件の特許の殆どが、中国農薬総公司(ケムチャイナ)が保有する。
同社は種苗業界でモンサント、デュポンに次ぐ世界第3位。201
逆にこのM&Aによって西側に警戒感を抱かせ、米国アーカンソー
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