マンションフロントの日々

マンションフロントの日々

首都圏でマンション管理業の会社に勤めている不真面目フロントマンのブログです。中途採用の多い業界でリアルな情報を発信していきます。これから転職を考えている方々の一助になればと思い始めました。よろしくお願いします。

皆さんこんにちは、都内でマンションフロントとして働いているSIGと申します。

1月9日、マンション管理士の合格発表があり、単純な合格点としては過去最高の42点(50点満点)という高い点数でした。

最もご承知のとおり、マンション管理士の合格点は相対評価のため、毎年変動しております。テスト問題が易しい年は合格点が高く、難しい年は合格点が下がるため、上位10%程度に入れば合格できるという試験です。

 

マンション管理士資格については私も近年取得することができました。

取ってみて、資格保持者の立場になって分かったことは、マンション管理士という資格そのものはやはり宅建士ほどの知名度には及ばないものの、顧客への評価に繋がっていると感じる機会は度々ございます。フロントであれば、箔を付けるためにあって損のない資格だと思います。

フロントでなくても宅建、管理業務主任者を持っていて、マンション管理業に携わっていくつもりなら、狙っても良い資格だと思います。

ただ、当社の若手20代のフロントマンで優秀な層(宅建・管業持ちで大体一発で合格する層)は、マンション管理士は取得タイパの悪い資格として、最初から取得に見切りをつけているフロントも多いのが実情です。

 

管理会社の中には課長職(中間管理職)に上がるための必須条件にマンション管理士取得を設定している会社がいくつもあるのを知っています。(超大手もあります)

ただ役職者になるための条件でないと、宅建ほど知名度があるわけでもなく、管理業務主任者のように日常的に使う独占業務があるわけでもないため、数百時間の勉強時間を投資することに若手ほど疑問を感じているといった具合です。

当社はいわゆる大手の中でデベ系の子会社なので、宅建(他には建築士系)の社内評価は顕著ですが、マンション管理士については管理業務主任者より難しい、箔を付けるための名誉資格、程度の認識です。

 

ただ、今後もそういう資格であるかどうかは正直分からないなというのが私の考えです。

マンション管理士資格の将来性という点で、私はここ10年、20年というスパンで、独占業務が付与され、大きく価値を高める可能性があると考えています。

 

 

マンション管理士の将来性

 

 

理由としては主として下記のとおり。

 

1、高経年のマンション増加による健全な組合運営需要

市区町村レベルの自治体で、高経年のマンションが今後いくつも(築年数50年超え)出てきた際に、管理会社にしっかり管理がなされている物件であればまだ良いですが、自主管理の物件も多数あります。災害の多い日本において、そういったマンションの建物状況や管理状況を総合的に把握して最低限の措置を講じる必要があると捉えられていくのではないか。

その際に数年に1回程度は築年数が50年を超えた区分所有建物はマンション管理士による管理改善の指導を受け、行政へレポートを提出しなければいけない。くらいの独占業務がワンチャン出来そうな気がしています。

(罰則のない法的な努力義務で自主管理のマンション管理組合は建物状況、設備の更新状況、組合の収支状況を3年に1回マンション管理士の監査を受けて改善計画とともに市区町村に計画書を提出、くらいありそう)

 

2、第三者管理の収支状況監査業務

普通の分譲マンションでも現在マンション管理そのものを管理会社に丸投げする第三者管理が増えてきています。その監事業務として第三者でマンション管理士の監事業務の義務化、独占業務、とかありそうと思っています。

 

3、大規模修繕工事などのマンション管理士の監査業務

マンションの大規模修繕工事においては多額の金銭が動くため、昔から問題が絶えません。

近年も修繕委員の中に大規模修繕工事の業者がなりすましで潜入して自社が受注できるように議論を誘導するといったニュースがございました。

多額の工事費用がかかる案件については、外部のマンション管理士による監査を行うよう、標準管理規約あたりに盛り込まれてくる可能性あるんじゃないかと思っています。

(一例として、大規模修繕工事の見積もり取得の管理等)

 

これらはまだ私の妄想の産物でしかないです。(あとは建て替えの際にもマンション管理士が一枚噛めるような業務ありそうだなとか妄想しています。)

一つ確かなことは、これから高経年のマンションが増えることはあっても、減ることはないということです。

分譲マンションは一度建てたら、そう簡単に建て替えすることができません。昨今やっと建て替え事例も出てきましたが、かなり恵まれた環境下であることが多く、現在の高経年マンションの大多数において、現実的に建て替えはハードルが極めて高いです。

そして高経年のマンションこそ、様々な問題に直面する機会があり、場合によってはマンション居住者だけではなく、地域防災の観点など様々な要素で行政もただ見守っているだけではまずいということにもなりかねません。

 

つまり、マンション管理士という存在が、今後の高経年マンションの運営を、少なくともその一端を担っていく可能性が最も高いと思っています。

管理会社ではなく、マンション管理士が、です。

(高経年のマンションほど、かゆい所に手が届く至れり尽くせりの管理会社による管理を受けられなくなっていくと思っています。管理会社も、収益面で管理物件を選んでいく時代です)

 

もちろんマンション管理士も、全く他業種で資格チャレンジで取得した方もいれば、この道何十年の方もいるので、そのような高経年マンション運営の一助となるには、ある程度の実務経験が必要かと思います。

独占業務などが今後付加されるとしても、管理会社での実務経験5年以上で適切な研修を受けたマンション管理士のみ、などそのような形で10年、20年程度先の未来にマンション管理士は活躍の場が増えるのではないかと妄想しています。

ですので、マンション管理士について、少し先の未来に需要はたくさんあると信じて、マンション管理業に従事される方でしたら、投資の一つとして取得をおすすめいたします。

またフロントであれば、マンション管理士と宅建、管理業務主任者の3点セット、トリプルクラウンが名刺に入っていると、やはり居住者側に一目置かれるケースは何度となくございますし、管理会社間で転職する際にもあって得することはあっても困ることはないので、未取得のフロントでしたらぜひ、取得に向けて頑張ってみてください。

 

今日のところはこんなところで。