前回からの続きとなります。
コンプラ違反上等な管理組合との理事会・総会にストレスが溜まり、どうやったら無くす、もしくは軽減できるか?がテーマです。
A,管理組合に対して正しい提案を続けられる管理会社に行けば良い
答えは至極単純です。ただそのためには厄介な管理組合に対して、きちんとノーと言える管理会社である必要があります。それはもちろん独立系の中にもあるでしょうし、大手なら尚更です。
ただ、より確実なのは親会社から定期的に管理物件が供給される管理会社であれば、下手な管理組合と相手をしなくても済むのでは?と考えました。
なぜなら、管理物件が減って自社の売上が減っても中小企業の独立系と比較して経営へのダメージが少ないからです。親会社から定期的に物件が供給されてくるため、素行の悪い管理組合にも毅然と対応出来るのではないかと考えました。
また管理物件を供給してくれるような規模の親会社であれば、それは相当な大企業です。場合によっては上場しているケースもあるでしょう。であれば、同じグループ企業の子会社である管理会社に対してもコンプライアンス遵守徹底のはずです。どう考えてもコンプラ遵守とたかが管理物件1棟の売上を天秤にかけて、後者が地につくとは考えにくいです。
実際転職活動をしてみて、この考えはその通りだったと言えます。数社面接を受けてみて、私が話したような管理物件は会社側から管理契約更新をしない方向にする対応となるケースがほとんどのようです。特にデベロッパーの親会社の場合、マンション販売にあたってイメージ戦略に関わるため、早めにそういった組合は対処する(具体的には改善の見込みがなければ即管理切り)というお話です。ただそもそも、そのような物件は中々のレアケースでもあるようです。
なぜなら今マンションを購入している層、10年前、20年前に購入している層はまだ働きに出ている現役世代の可能性が高いですし、社会的にもそれなりの年収がないと昨今の新築マンションは買えません。年収が一定水準超えている客層ですから、規則や規約の大切さを良く理解されています。そういう意味でも管理の提案はしやすそうだなと感じました。
(実際数ヶ月デベロッパー子会社に勤め始めて管理の提案がしやすいと感じています)
ここ数年、某財閥系のSから始まる大手を筆頭に、管理会社側から管理を断るケースが何件もあります。それはマンションの棟数で言えば1棟、10棟レベルではありません。主な理由としては管理費値上げによるものでしょうが、様々な理由で素行の悪い管理組合も相当数管理会社から契約を切られているという話は雑誌などでよく取り上げられていたので知識としては知っていましたが、実際管理契約を打ち切ることを選択肢に入れられる管理会社は経営状態として強いなと感じました。
このように、フロントを長く続けたいと思った場合、ルールに則った提案やサポートを行える環境作りを考え、中小の独立系よりも明らかに新規物件、それもできればリプレイスによる獲得ではなく、新築物件の管理が安定して増えていく管理会社が理想的だと考えました。(リプレイスはどこかに管理を切られたパターンもあるため、管理会社のフロント目線ではあまり良い印象はありません。)
新築物件が安定的に供給されるデベロッパー、もしくは大企業の子会社を転職ではターゲットとしました。
3へ続く。