準々決勝4試合はほぼ予想通りでベスト4は昨年と全く同じでした。

京産の昨年は青学と大東だったので楽に勝ち上がってきましたが、

今年は慶應と東海と難敵だったので5年連続年越しは評価できます。

ただ昨年も言いましたが関西1位より2位の方が勝つ確率は高いです。

 

帝京×筑波はもっと競ると思って期待していたのですが残念でした。

筑波は昨季の大東に似ていてピーキングに失敗したように見えました。

対抗戦とはまるで別チームで細かいミスを連発して自滅した感じです。

開始早々にSHの主将が交代しモメンタムが下がってしまったようです。

(あくまで噂ですが)高校日本代表でセブンズでも活躍したSHの選手が、

飲酒問題で退部しなければここまで点差は開かなかったと思われます。

 

*早稲田(対3)×帝京(対4)

春季は1点差で早稲田が勝ち、対抗戦は帝京が5点差で勝っています。

大きなメンバー変更はありませんがどちらも矢崎君が欠場しています。

矢崎君をどこまで抑えられるかが勝敗のカギになるかもしれません。

一方帝京は日隈君など怪我人が復帰してきているのは明るい材料です。

今季の帝京はセットプレー(特にラインアウト)が大きな課題ですが、

筑波戦でも獲得率は半分程と低く修正できていないように見えました。

スクラムは対抗戦を見た限りでは早稲田に少し分がある気がします。

両チームとも攻守は安定していて大きく崩れることはないと思います。

 

違いと言えば自陣22m外側~敵陣22m外側のエリアマネジメントです。

帝京はラックでシールド作ってSHがボックスキックを蹴ることが多く、

時より本橋君がハイパントか50:22を狙って蹴ってくることがあります。

早稲田はSHのキックはあまりなく服部君がコンテストキックを蹴ります。

敵陣22m近くに落ちるハイパントは競らせるために高く蹴り上げます。

両チームのBK3はチェイスとキャッチでかなり忙しくなると思いますし、

本橋君と服部君にプレッシャーをかけチャージしにくると考えられます。

最後までどちらが勝つか分からないシーソーゲームになりそうますが、

セットプレーでマイボールをしっかり確保すれば帝京かもしれませんが、

ラインアウトスティールを多くされるなら早稲田が勝つと予想します。

 

*明治(対1)×京産(西2)

明治は留学生がいてフィジカルバトルしてくるチームを苦にしないので、

ポルテレ君の京産が相手でも普段通りの戦い方をすれば勝つと思います。

私は今季の明治をあまり高く評価しませんでしたが対抗戦を優勝しました。

潜在能力は高いのでしょうが安定しておらずムラがあると感じています。

慶應戦では終了間際に起き上がれない選手が2名いて負けそうになったり、

先日の関西学戦もそうですが圧勝すべき相手に途中まで接戦になったり、

そうかと思えば帝京や早稲田には最後までバテずに戦い抜いて勝ちました。

いったいどの試合の明治が本物でどこまでが真の実力なのか分かりません。

ただ帝京戦あたりからモールを巧みに使ってスコアするようになりました。

それまでBK中心に攻撃を組み立てていましたがFW中心に変えたようです。

京産はポルテレ君を頻繁に使ってくると思いますが明治の守りは堅いので、

時よりデコイとして使うなどしないとビッグゲインは難しいと思います。

 

最近の試合を観て思うのは未だに大学ラグビーは旧式だということです。

スクラムの優劣が勝敗に大きく影響し、モールによるトライも多いです。

レフェリーの質もありますがとにかくスクラムに時間がかかりすぎです。

(明治×帝京で最後のプレーで認定トライを宣告した米倉レフェリーと、

早明戦で危険なプレーにカードを出さない関谷レフェリーには驚きました)

 

明治×関西学以外の準々決勝3試合のスクラムのデータを取ってみました。

組み直した回数、ペナライズ回数、何もなくボールが出た回数を調べたら、

東海×京産は組み直しが4回、ペナライズ(間接含む)が3回、なしが5回、

早稲田×天理は組み直しが7回、ペナライズ(間接含む)が5回、なしが3回、

帝京×筑波は組み直し8回、ペナライズ(間接含む)が8回、なしが7回でした。

スクラムの組み直しは平均30秒かかり、間接の反則は0秒~15秒(キック時)、

コラプシングの反則はキック後のラインアウトまで入れれば30秒以上です。

第一列が落ちてもペナライズせずボールを出せばいいのにとよく思います。

 

WRが推奨する魅せるラグビーは時間短縮のためにルール改正しています。

スクラムのアーリーエンゲージなどは組み直しをさせないように変更し、

ラインアウトはノーコンテストなら曲がってもプレーを続行するようにし、

蹴り合い(キックテニス)を避けるためにキックオフサイドを厳格にしました。

スクラム、ラインアウト、コンバージョンには時間制限を設けましたが、

大学ラグビー界はWRが考えるスペクタクルなラグビーに逆行しています。

 

私はラインアウトモールのトライもつまらなくしていると思っています。

リーグワンではとらないハイタックルが大学ラグビー特有であるように、

モールのワンストップも大学ラグビーの特別ルールにすべきだと思います。

反則→タッチキック→ラインアウト→モール→トライはもう見飽きました。

ボールが動くことなく停滞するこのプレーのどこが面白いのか不思議です。

こんなことを続けるならそのうち誰からも見向きもされなくなるでしょう。