カウンセリング時間の長い医師はクビになる。男性更年期障害、臨床の現場から ≪続きを読む≫
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「男性更年期外来」のパイオニア的存在である、石蔵文信医師……
「カウンセリングから投薬治療の決定まで、病院が保険診療でもらえる診療報酬をご存知でしょうか。一般的には2000~3000円です。この料金体系では、1時間に7~8人は診療しないと、経営を維持できません。
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現状の私の生活環境は、妻が眼科の医院を経営。子どもたちは医者になり自立していて、負債を抱えていないうえにスタッフを雇っていないので、『男性更年期外来』を運営できます(それでも自由診療費は高額で、1回5万円)。もしも保険診療でテナントを借りて、スタッフを何人か雇っていて私のように初回のカウンセリングで1時間半を割いていたら、3ヶ月で経営が暗礁に乗り上げるでしょうね」
◆自分で実践できる対処法はある
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石蔵医師によると、自身のクリニックで行う『認知行動療法』の中には、自分で実践できる方法もあるとのことだ。
「私の治療ではカウンセリングを通じて、次のように認知の歪み(同じ出来事に遭遇した際に、歪んだ捉え方をすることで、自分の気持ちが不安になったりイライラしたり、ネガティブなものになることを指す)を修正していきます。
まず、物事を肯定的かつ楽観的に捉えるには、自分の頭の中で使う言葉を置き換えてみることが有用になります。
◆「頑張る」ではなく「ベストを尽くそう」
石蔵医師に、問題が起きたときの代表的な置き換え例を教えてもらった。
・どこがダメなんだろう→どうすれば良くなるだろう
「『ダメ』という言葉を『良い』に置き換えて、『問題』という言葉を『課題』として考えてみるのです。『どこがダメなんだろう』と自問すると、物事のダメな部分や原因の追及に考えが向き、自己否定につながりやすくなります。『どうすれば良くなるだろう』と考えると、解決に向けたアイデアが生まれやすくなります」
・頑張らなければいけない→ベストを尽くそう
「『頑張れ』という言葉は自分を追い込みますが、英語では『Good Luck』とも言います。ある程度努力したら、あとは運に任せるという意味合いでしょう。このような言葉を自分に対して言うように試してみてください」
さらに、自分の性格や考え方のクセを把握したうえで、「行動をルール化」して実行することも大切だと付言する。
・頼まれるとノーと言えずに仕事をたくさん抱え込む傾向にある→同時に受け持つ仕事は3つまで。それ以上は断ると決める
・常に仕事のことが頭から離れない→就寝前2時間はパソコンやスマホ、書類を閉じて仕事のことを一切考えずにリフレッシュする時間と決める
「置き換え言葉や行動のルール化をスマホやノートに書き出して、実行したかどうかも追って記録をしてみてください。セルフチェックや次の機会へのステップとして活用できるはずです」
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保険診療の理不尽なことはさておき……。
自分でもできる認知の歪みの対処法。
物事がうまく受け止められない方は、是非、やってみてください。
よく言われるように、過去と他人は変えられません。
だからこそ、現在と未来、そして自分は変えることができます。
事実そのものは変わらなくても、どう解釈するか、どう感じるかで、見る世界が変わり、言動が変わり、人生がよりよくなります。
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