1月28日(木) 17:10 提供:マイナビウーマン
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■「一人が寂しくない」と感じている人の心理
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一般的に、一人でいることはネガティブにとらえられることが多いのですが、1958年イギリスの小児科医で精神科医のウィニコットは「一人でいること」のポジティブな面に注目し、「一人でいられる能力(the capacity to be alone)」を提唱しました。
彼は、「一人でいられる能力」獲得には、幼児期に母親と一緒にいて一人であったという体験が必要であると言います。
「一緒にいて一人」というのは分かりにくいかもしれませんが、要するに、「母親がすぐ近くにいて、いざとなれば助けてくれると確信しているからこそ、幼児は安心して一人で遊ぶことができる」という状態のことです。
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つまり、「一人でいられる」ということは、逆説的ですが「自分は一人ではない」ことを感じられるということです。それは決して、実在する「誰か」が現実にそこに存在しなければいけないものでもなく、心の中にいる大事な存在というイメージでもいいわけです。
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「一人でいられない」人間というのは、常に誰かと一緒にいようとし、行動を共にしようとしますが、それは自分の外側に「誰か」を置くことで安心を得ようとすることであり、皮肉にも、そういう人は、たとえ誰かと一緒にいたとしても孤独を感じてしまいがちです。
■「つながり孤独」の正体とは
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「つながり孤独」とは、リアルでもSNSでも“多くの人とつながっているのに孤独”を感じる現象のことを指します。
「人とのつながりがあっても、自分はその誰からも理解してもらえてない気がして孤独を感じる」という状態。
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「ネット上で、友達が別の友達ととっても楽しそうにしている投稿を見て孤独を感じます」という声もあるようですが、これの場合、感じているのは「孤独」じゃなくて「妬み」です。
どっちかというと、その「妬み」の感情を持つ自分をごまかすために、自己防衛的に「孤独で寂しい」という別の感情の衣を着せているだけなのです。
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◇本当の「つながり」とは何か?
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表面上、分かったような顔をしていたって、誰もあなたのことなんか分からない。それはあなただけじゃない、全員そうだし、あなたも他人の事は分かりはしないのです。
◇本当の「つながり」は、自分とつながること
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誰かとつながることで、自分の中の新しい自分自身と、今までの自分自身とが「自分の内面でつながる」ことです。
他人とつながるんじゃない。自分とつながるのです。
誰かと会ったり、話したり、行動したりすることは、その誰かとつながることが目的なのではなく、それを通じて自分の中に生まれた新しい自分とつながるためなんですよ。
言い換えれば、あなたがあなた自身を理解するために向き合うことこそが、「人とのつながり」なんです。
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■「一人でいられる人」は「つながりを大事にできる人」
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大事なのは、自分の内面を充実させるのは自分だけの力ではできないことを理解することです。必ず誰かとの交流による刺激や体験が必要になります。
だからこそ、「一人でいられる」人は、「人とのつながり」を大事にできるし、他人を思いやることができるのです。
「ソロで生きる力」とは、誰とも接触しないで、一人でいる状態に耐えられる我慢能力ではありません。「誰の力も借りず生きていける」というのは、それは「一人でいられる人」ではなく「一人になってしまった人」であり、それはそれで寂しい人なのです。
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私たちは、生きる上で、必ず誰かに依存しています。むしろ、たくさんの人を依存先として持った方がいい。依存先が多ければ多いほど、あなたの中に新しい自分が芽生えるからです。
避けるべきは、自分のアイデンティティが唯一無二のものだと勝手に考えてしまうことです。確固たる自分とか、本当の自分なんて存在しません。あなたがあなたでいられるのは、他者との関係性の中にあるからです。
たくさんの他者とつながり、それぞれの他者との関係性の中で、たくさんの自分を生み出してください。
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子どもの頃、よく一人っ子は寂しいでしょうと言われましたが、全くそういうことはありませんでした。
この記事を読んで、親の愛情一心に受ける一人っ子は、親の目が他の兄弟姉妹に向けられることはなく、いつも自分は見守られていると感じることができるので、「一人でいられる能力」が獲得しやすいのだと、腑に落ちました。
「本当の『つながり』は、自分とつながること」
これは、私が今まで考えたこともなかった視点なので、
心にヒットしました。
私は、皆と一緒にいるのも好きだし、ひとりでいるのも好きなので、我ながら便利なタイプだと思っていたのですが、これはいいわけですよね。
いろいろな方とよりよくつながって、自分自身を充実させていきたいと思います。
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