人生100年時代、これから必要とされる人材の特徴とは?
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1月4日(金) 18:00 提供:新刊JP
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元日本マイクロソフト業務執行役員で、現在は働き方改革の支援を行う株式会社クロスリバーの代表を務める越川慎司氏は、著書『働きアリからの脱出』(集英社刊)で、500社を超える企業への調査から9割近くの企業が「働き方改革は成功していない」と感じていることを解き明かす。
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■これから生き残るのは変化に対応できる人材
――個人的な感覚ですが、50代の方々と仕事と人生について話していると、今の20、30代と考え方が全く異なるように感じます。50代はやはり仕事は人生そのものといいますか、仕事を通して年収を上げて、人生を良くするという価値観が強いのかなと。一方で20、30代は先行きが不透明で転職も当たり前というところで、人生と仕事を切り離して考えているように思えます。
越川:それは私も同感です。私も47歳なので「おじさん」の世代に入るのですが、私たちが社会人になったときの幸せの価値観と、今の若い人たちが社会人になったときの価値観はかなり違っています。
私が社会人になった22年前は、20年勉強をして40年我慢して働き、60歳になったら退職金と年金で80代まで悠々自適に暮らすというのが一つの幸せモデルでした。だから我慢をして会社でずっと働いてきた。
でも、今はライフシフトの影響によって、100歳くらいまで生きるのが当たり前になるだろうと言われています。それは、60歳で定年退職して、その後40年生きるということですよね。いやいや、それはお金も尽きてしまうし60歳で引退するのは無理でしょう、と。
政府は定年を70歳に引き上げようとしていますが、逆に言えばその年齢まで必要とされる人材にならないといけないわけです。そうなると、社内外で求められるスキルや知見を持った人材になることが欠かせなくなる。
――データを見ても若い世代の年収は落ちていますよね。こんな状況で自分は今後どこまで働けばいいんだろうと考えてしまいます。
越川:今は100歳まで生きるのが当たり前と言われているけれど、その年齢がさらに延びることもありえます。だから常に求められる人材になる必要があるわけで、そのためには社会の変化への対応力を身につけることが大切です。中に引きこもっているとゆでガエルになってしまう可能性がある。そこに警鐘を鳴らすために、個人向けの働き方改革の本を書いたんです。
――変化への対応力というところで、変化することが苦手という人も多いと思います。そういった人にはどのようなアドバイスを送りますか?
越川:変化しなくても生き残れて自分が幸せならば、無理に変化に対応することはないと思います。ただ、変わらなきゃいけないと思いつつ、なかなか頭が切り変えられていない人が9割以上ではないでしょうか。
それもそうで、人間ってマインドを変えるのに5年以上は必要なんです。すぐに変えられる人はそういません。でも、早めに変えていきたいのであれば、意識を変えるのではなく、まず少しだけ行動を変える。行動を変えれば必ず学びがありますから、それを次に生かす。ちょっとしたスモールスタートを繰り返すということです。
――まさに先ほどの「PDCA」の「D」をやってしまうという話ですね。
越川:そうですね。スモールスタートでリスクを小さくして行動をまず起こす。そして「C」で振り返る。内省をする時間を取るということを会社でルール化してしまってもいいのかもしれません。
これは傾向として出ているのですが、評価をされる人が大きく変化しているんです。これまでは難関資格を持っていたり、業績や実績に基づいたストックに対する評価が年収の決め手になっていましたが、今はフロー型、つまり変化に対応できる人の方が時給は上がっています。……
社会が変わり、価値観も変わりました。
当然、求められる人材も変化しますよね。
かつては、学校秀才が、企業にとって使い勝手のいい存在だったと思います。
今は、与えられたことを難なくこなす能力ではなく、先行き不透明な時代に、フレキシブルに対応できる能力が重宝されます。
といっても、人は、なかなか変われないのですって。
だからこそ、「意識を変えるのではなく、まず少しだけ行動を変える」わけですね。
なるほど。
私も、少しだけ行動を変えてみたいと思います。
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