便器とコップを同じタオルで拭く…中国高級ホテルのずさんな清掃問題はなぜ起こる? ≪続きを読む≫
1月2日(水) 8:46 提供:女子SPA!
中国では高級ホテルですら、客の使用済みタオルでコップを拭いている――。こんなニュースが11月下旬、中国及び日本国内で大きく報じられました。騒動の発端は、11月14日に男性ブロガーが中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に投稿した動画。自身が泊まった14の超高級ホテルで清掃員の様子を隠し撮りしたものです。
動画には、客が顔や身体を拭いたあとのタオルでコーヒーカップなどを拭く、コップと浴槽・便座を同じタオルで拭く、ゴミ箱に捨ててあったコップのフタを使用済みタオルで拭いて再利用する、などの姿が収められています。……
中国ではなぜこのような傍若無人な行為が行われてしまうのか。『中国人は雑巾と布巾の区別ができない』などの著書を持ち、中国事情に詳しいライターの西谷格さんが解説します。
◆悪意はなく「合理的だから」やっていた可能性が高い
西谷格さん(以下、西谷)「日本人にとっては信じがたい行為ですが、中国人の思考パターンからすると、それほど悪意があってやっていることではないように感じます。無論、悪意がないからこそ、タチが悪いとも言えるのですが」
悪意がないとは、どういうことでしょう?
西谷「中国人は一般的に、『バレなければ何をしてもいい』という価値観が比較的強いと言えます。社会全体が不安定であるため、正直者はバカを見ることになりやすい。馬鹿正直にルールを守るより、多少ルールから逸脱してでも、自己の利益を最大化するほうが賢いと判断されがちです。
今回のケースでも、誰も見ておらずバレないのであれば、わざわざ新しいタオルを使うより、使用済みタオルを使うほうが洗濯物も減り、合理的だと判断したのでしょう。使用済みとはいえ、別に真っ黒に汚れているわけでもないので、コップを拭いたりするにはちょうど良い、と判断したのではないでしょうか」
動画にはこのほか、ゴミ箱から使い捨てのコップのフタを回収して再利用する姿なども映っています。……
ある時、たまたま清掃中の部屋に戻ったらスタッフが使用済みタオルでコップを拭いている様子を“現行犯”で目撃し、気まずい雰囲気になったとか。高級ホテルの清掃レベルに疑念を抱き、改善を促すために動画撮影と公開に踏み切ったのだそうです。
◆“赤の他人”に対して恐ろしいほど冷淡な面も
日本人であれば、「自分がされて嫌なことはやめよう」、「悪いことをしたらお天道様が見ているかもしれない」といった思いがよぎりそうなものですが、中国人はなかなかそうはならないと西谷さんは言います。
西谷「中国人には一般的に、『他人のことはどうでもいい』という価値観があります。自分自身と家族、友人に対しては人間らしい優しさがあるのですが、赤の他人に対しては時に恐ろしいほど冷淡です。……」
……。
西谷「清掃員の多くは低賃金長時間労働を強いられている上、清掃した部屋の個数に応じて賃金が決まる出来高制のシステムを採用しているケースも少なくありません。否応(いやおう)なくスピード重視に偏重するのも無理はなく、こうした雇用形態にも問題があったのではないかと、ホテルの経営サイドを非難する声も出ています」
中国では17年末にも高級五ツ星ホテルで便器を掃除した便所ブラシを使ってコップを洗っていたという事実が発覚し、問題視されたばかり。……
「悪意がないからこそ、タチが悪いとも言える」という指摘も含めて、西谷さんの解説に納得。
2011年3月の東日本大震災の際、日本ではなぜ略奪が起きないのかと、日本社会の良識が絶賛されましたよね。
私たちにとっての当たり前が、外国人にとっては当たり前ではない、ということです。
だから、中国人は……とバッシングするのではなく、労務問題や国民性も踏まえて、いかにこちらが対応していくか。
この対応策がポイントでしょう。
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