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<提供:新刊JP>
死ぬまでボケない 1分間“脳活”法 (ワニブックスPLUS新書)/ワニブックス

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↑著者である健康エッセイスト・鳴海周平さんに、100歳を超えても「健脳」だった人の話や、「脳活」を続けていくためのポイントを伺った。(後編)
■「コミュニケーション」と「アウトプット」でボケを防止する
――ここまで、認知症予防という視点で「脳活」についてお伺いしてきましたが、今、認知症を抱えていらっしゃる方でも、脳活によって症状が改善したケースはあるのでしょうか?
鳴海:あります。
ご存命のときに、よくメディアに出ていらした「きんさんぎんさん」のきんさんの話ですね。
きんさんが90代に入ってから、なかなか人の名前が思い出せないとか、数字が上手く数えられないといった状態になったらしいんです。
ところが、ふくらはぎを揉むというエクササイズを始めたら、そういった症状が改善されたそうです。
足の血流というのは、体全体に血液を行き渡らせる上で、とても大事な箇所です。
ふくらはぎをマッサージすることで、全身の血液の流れ、脳の血流がよくなり、症状が改善されたのではないかと私は考えています。
もう一つあげるとすると、コミュニケーションの力もあったと思います。
年齢的にも、ご自身でマッサージをしていたのではなく、誰かに揉んでもらったと思うのですが、そうすると色々とお話もするでしょう。そうすることで脳が活性化したのだと思いますね。その結果、すっかり元気になられて、100歳になってもメディアで活躍するようになったと。……
――認知症になると、徘徊や家族に対して暴力的になるといった周辺症状もありますが、そういった部分についてはいかがでしょうか?
鳴海:これは、周囲の人たちや環境にもよるところですね。
タイやベトナムは、お年寄りが尊敬される文化になっていて、高年齢な方ほど、神に近い存在として、一層、大切にされます。日本でも、沖縄の一部ではそういう文化があって、そうした地域に行くと、家族や周りに迷惑をかけるような症状は出ないそうです。
ご高齢の方に良い意味で気を遣ったり、尊敬するという空気があったりすると、精神的に安定するようです。ですから、ご高齢で認知症になっている場合、周りの方々の対応によって認知症という概念自体も変ってくるのではないかとさえ思います。……
ふむふむ。
「脳活」は、いくつからでもOK。
ふくらはぎを揉むエクササイズとコミュニケーションがよさそうね。
先だって、介護の実話をもとにした映画八重子のハミングを観ましたが、周りの人の優しさが心に沁みました。
もしも、私が介護をする立場になったら。
実際の現場は綺麗事ではすまされない壮絶なものかもしれないけど、こう考えようかしら。
家族や周りに迷惑をかけるような症状が出たとしたら、私が精神的な安定を損なっているのかもしれないと。
最期まで人としての尊厳を守ってあげたいです。
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