近年の不妊症治療の進歩で全分娩に占める双胎(双子)以上の割合は1%を占めています。一方、双胎を含めた多胎の分娩の内訳をみると、多胎妊娠の98%近くが双胎であるため、実際の臨床で遭遇する多胎妊娠は双胎であり、その双胎妊娠の管理と分娩様式が大切になります。

 

双胎妊娠の膜性診断

 

双胎妊娠は妊娠時に子宮内にできる胎盤の数と胎盤を形成する二つの幕の存在様式で3つに分類することができます。双胎には、二つの胎盤にそれぞれ絨毛膜、羊膜が独立して存在する(二つの独立した胎嚢が存在する)2絨毛膜2羊膜性双胎(DDtwin)と、一つの胎嚢内に部屋が二つあるような1絨毛膜2羊膜性双胎(MDtwin)、一つの胎嚢内に共通の胎盤から二つの臍帯が存在し、部屋が分かれていない1絨毛膜1羊膜性双胎(MMtwin)3つのタイプが存在します。妊娠中の赤ちゃんの安全度はDDtwinが一番高く、MDtwinやMMtwinは胎児の死亡率が高いことが知られています。

 

双胎妊娠の管理、膜性診断

 

単胎妊娠では胎児は一つの胎嚢の中に収容されていますが、この胎児を取り囲む胎嚢には二種類の膜が存在します。二種類の幕は羊膜と絨毛膜といい、双胎妊娠ではこの二つの膜の数が異なるため双胎妊娠の評価が可能になります。一方、双胎妊娠では妊娠の後期に入ると二つの赤ちゃんが大きくなり、双胎の種類や危険度を評価する膜性診断が困難になります。したがって、DDtwin(2絨毛膜1羊膜)、MDtwin(1絨毛膜2羊膜)、MMtwin(1絨毛膜1羊膜)を調べる膜性診断は妊娠12週頃までの間に判断することが必要になります。

 

比較的管理が容易であるDDtwinでも、妊娠中は2週間に1回の検診や子宮頸管長の測定が必要で、胎児発育の経過を慎重に管理しなければなりません(特に、30週以降には入院管理が必要な事もあります)。

 

双胎妊娠の中で、MDtwin、MMteinタイプは妊娠中のママの健康管理、赤ちゃんの発育状態、分娩後の赤ちゃん管理などに小児科の密接な関与が必要なため、妊娠早期から小児科が存在する総合病院で慎重に管理される必要があります。

 

 

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