地下鉄の一番後ろ
列車の最後尾にて。
地下に潜って壁に沿っていくと,入り口の光はぐんと私を突き放す。やがて着いた駅のホームは陸地のようで,そこの島の人たちは絶対にそこから出ないようにして忙しない。
ホームを離れてひとつ大きくカーブをまがると,ガラスにはもう自分の顔だけしか映らなくなった。
地下に潜って壁に沿っていくと,入り口の光はぐんと私を突き放す。やがて着いた駅のホームは陸地のようで,そこの島の人たちは絶対にそこから出ないようにして忙しない。
ホームを離れてひとつ大きくカーブをまがると,ガラスにはもう自分の顔だけしか映らなくなった。