「世界の経済エリートが築き、維持してきたグローバル化の進む経済は、世界中で人々を失望させている。信じられないことに、この地球上で最も裕福な62人が、世界の人口の半分の下層の人たちである約36億人の合計と同じくらいの富を所有している。上位1%の所有する富は、ほかの99%の人たちの合計より多い。大金持ちは想像を絶するぜいたくを味わっているが、何十億にものぼる人々は、悲惨な貧困や失業、そして不十分な医療、教育、住宅、飲み水に耐えている(朝日7/14 バーニー・サンダース)」
62人≒約36億人分。1%分>99%分。にわかには信じられないけれども、近年、よく指摘されていることです。「格差」というか「不平等」というか「階級」化というか・・・いずれにせよ世界の現実は不平等である、ということです。
昨日、ごくごく小さな集まりで「民主主義」をテーマに話を、いや雑談をしました。面白かったのは、元会社員であった人たちが「社長がいなくても、会社は回せるさ」と軽〜く断言していたところ。
「だったら、社会も回せるのでは?実際に会社も社会も回しているのはこっち(我々)だよってことでしょ」みたいな話になりました。
「社長」というのはいわば記号で、むしろ、「オーナー」とか「資本家」というところでしょう。上記サンダースの指摘するところの「大金持ち」ということでいいかもしれません。
民主主義というよりも(もちろん、それに大きく関わりますが)、「資本主義か、社会主義か」みたいな話になりました。この地球で私たちが抱えている大きな、根本的な問題として、凄まじい「格差」「不平等」の問題があります。
この世界の矛盾。1%の「大金持ち」と99%のその他私たち。実際は、99%の私たちの中にもかなりの格差があり、互いに競争を強いられ、みんなで力を合わせたりしないように分断されています。
そんなことは、もうよくわかっているよ、だから、どうしたらいい?
1%が、62人が独占している、使い切れないほどの「富」を、皆に分配すればいい、そういうことですよね? で、どうやるか?累進課税?
ここで民主主義の話に戻るわけで、さて、今の・私たちの・「代議制民主主義」で、この分配は出来るのか? で、出来ないとしたら?
大事なのは、この世界の構造は、日本だけではなく、世界のどこでも同じようになりつつある、ということ。グローバリズムという新自由主義のあり方に限界が見えて、ナショナリズムがどの国にも台頭しつつあります。
それに乗せられることなく、99%側のインターナショナルな繋がり、連帯を意識しましょう。他国から分配させるのではなく、1%から分配を得る、これがインターナショナルかつ民主主義的な観点であり、「私たち」とは世界中の99%側だということです。
そのうえで、「私たち」はどうするか、を真剣に考えましょう。生き抜くために。