「あの」とは、彼の排外主義的・差別的主張のことです。アメリカの国益第一にし、移民対策に国境に壁を作り、イスラム教とは入国を禁ずる、というウルトラナショナリストです。
こんな人が、アメリカの大統領になったら嫌だなあ、と思います。だって、まるで安倍首相を抱える日本みたいでしょ? きっと、アメリカにもいやな人がたくさんいるはずです。
私が、トランプ大統領が嫌なのは、日本に不利益だとか、いいところもあるとかというナショナリズムの観点からではありません。安倍政権を成立させてしまっている国の民衆として、アメリカの人々にそのような選択をする不幸を背負わせたくない、という思いです。
日本に居る私たちも、地方公共団体の首長に石原新太郎氏や、橋下徹氏を選んだりしてきて、まあ、安倍首相を擁する国の国民なわけで、たまりませんが、そのような想いのアメリカ在住の人々はたくさんいるはずです。どちらの国も選挙の仕組みを疑ってしかるべきでしょう。
つまり、国際連帯です。同じような排外主義的ナショナリスト、もしくは21世紀型帝国主義のエージェントを国家権力に置く、もしく置こうとしている国の民衆として、それぞれの国でそのような民衆を欺く政権を打倒しようぜ!ってことです。
日本もアメリカも、貧困層は拡大しています。子どもの日だけど、子どもの貧困は、「先進国」アメリカを追っかけている。そんな時に、一見、「強い」リーダーというのはウケるのでしょう。
しかし「強いアメリカ」も「強いニッポン」くらい要りません。そんなのスポーツだけでいい。まあ、スポーツだって国を単位にしなくてもいいけどね、新宿区代表対サンノゼ代表とか。
ともかく、ナショナリズム。これがやはり、今、一番恐ろしい。「私は日本ではない」という非ナショナリズムの確信を持って、アメリカの人々と連帯しましょう。「俺たちは安倍政権を打倒する、だから、君たちはトランプ氏を選ばない最大の努力をして欲しい!」ってね。

