『ゴロワーズを吸ったことがあるかい?』を聞いたことあるかい? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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が かまやつひろしさんといえば、スパイダーズでしょうか、それとも『我が良き友よ』でしょうか?・・・いずれにしても古いか。ともかく、20世紀の方ですが(ご存命ですが)、やっぱり天才なのではないかなと思います。

 作曲におけるコード(和音)のセンスも独特(かつキャッチー)ですが、この『ゴロワーズを吸ったことをあるかい』の詞は、Messageが込められていてすごいと思います。

 君はたとえそれがすごく小さいことでも
 何かに凝ったり狂ったりしたことがあるかい
 たとえばそれがミックジャガーでも
 アンティックの時計でも
 どこかの安いバーボンのウイスキーでも
 そうさ何かに凝らなくてはダメさ
 狂ったように凝れば凝るほど
 君は一人の人間として幸せな道を歩いてるだろう

 君はあるとき何を見ても何をやっても 
 何事にも感激しなくなった自分に気が付くだろう
 そうさ君は無駄に年をとりすぎたのさ
 できることなら一生
 赤ん坊でいたかったと思うだろう
 そうさすべてのものが物珍しく
 何を見ても何をやっても嬉しいのさ
 そんなふうな赤ん坊を君は羨ましく思うだろう
 
 これは、3番、4番?の歌詞ですけどね。そもそもフランスの煙草のことだし、スノッブ丸出しともいえるし、「狂った」とか・・・それでも、言いたいことがあるんだぜ、という気迫が伝わって来る佳曲だと思います。もっとも、『我が良き友よ』のB面で出た時は評判は散々だったみたいですけど・・・進みすぎてきたのかな?

 「音楽とか好きですか」「ああ、好きです」「どういうのが好きですか」「なんでも聞きますよ」という場合、たいてい、そんなに音楽が好きではないんだな、特に聴くようなアーティストとかアルバムとかないんだな、と思います。

 「どんな本が面白かったですか」でも「最近、面白いものありますか」でもいいと思いますけど、どんなものでも、具体的な答えの方が確かに刺激的ですよね。それが、「宝塚歌劇における革命性の進化」でも「ガンダムのバージョン違い」でも「大杉栄の私生活」でも「CALLING YOUのバージョンによるコード進行の違い」でも・・・なんでも。

 一般論しかない世界はいやだな、そんな未来はちょっとな、と思います。誰でも、何かしら、他人よりも興味が深い分野はあると思います。そういうことがちょっとづつでも伝え合える世界が楽しい。それにたぶん、そこに可能性がある。

 「これさ、スゴイんだぜ」とか「見てみろよ、やばいぜ」とか何か「自分にとっての過剰な興味」を伝え合うのが、団結だったり、連帯だったりするんじゃないの?って思ったりします。