わからないことはわからないと言おう。 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 法律相談を受けていると、わからない概念、わからない仕組み、わからない事情などが沢山出てきます。単に私のその分野についての専門知識が足りないだけだったり、かと思えば、誰もが知らない事情だったり・・・

 「プレインバニラ」「再生因子」「骨葬志納金」なんてよくわかりませんので、「それ、基本的にどういうものなのですか?」とか「なぜ、そうなっているのですか?」「何故、そういう支払いをしたのですか?」などは率直に尋ねます。

 興味深いのは、多くの場合、当事者も明確にわかっていないまま、契約を交わしたり、話を進めたりしている、ということです。そもそも「離婚」や「破産」にしても社会的な意味と法的な仕組みは違うので、当然と言えば当然です。

 にしても、「契約書のこの文言はどういう意味ですか?」「いや、よくわからないけど得するからって言われたので判子押したんです」とか「契約書のどこに書いているのですか?」「いや、契約書には書いてないけど、そういう約束だったんです。」などはよくある話。

 言葉を大事にしましょう。私は、「安全保障」とか「集団的自衛権」とかもよくわかりませんでした。誰の、どんな、安全を、どういう風に保障するのか?みたいなことを詰めないとよくわからないと思います。

 今日の新聞でも「弁護士懲戒最多101件」という記事で、日弁連の不祥事対策を担う高中正義弁護士が、弁護士急増・過払金返還訴訟の減少等の原因を指摘のうえ「意識改革から始めなければならないだろう。」とコメントしていますが、「意識改革」って何でしょうね?と思います。
 「そもそも、弁護士が急増しているんだからそれに比例して増えてもおかしくないのでは?」とか「そもそも、意識改革より先に司法改革(弁護士急増)を始めておいて何で今更そんなこというのですか?」という点もわかりません。

 わからないことをわからないまま放っておくと結構ひどいことになると思います。わからないことはわからないとぶつけましょう。
 時に、自分にぶつざるを得ませんが・・・。「俺、わかってんのかな?」と