ミニチュア細密模写 ファンアイク「アルノルフィーニ 夫妻の肖像」ひととおり描き終わり
手描きの細密模写、一通り描き終わりました。中央のサインは入れていません。
木の板にアクリル、油彩での制作です。
額も手作りで、マホガニ角棒を手彫りしたり、ドールハウス用のモールなどを使用し、オリジナルの額に近い形を造りました。
ウレタンニスで仕上げてあります。
販売用です。近日中にどこかで販売する予定。
とにかく難しかった作品でした。以前製作したボッティチェリの春よりも難しかったかもしれません。
ファンアイク(フーベルト、ヤンの兄弟で、この作品はヤンのさもの)は北方ルネサンス、あるいはフランドル派などといわれた現在のベルギー辺りを拠点に活躍した14~15世紀の画家です。
私が学校の生徒のころは油絵の具の発明者とされていましたが、研究がすすみ、その地方では以前から油絵の具が存在していたようで、現在は油彩技法の大成者とされているようです。
アルケミスト(錬金術師)の家系とされ、ヨーロッパ中にその名声をとどろかせ、多くの画家に影響を与えました。クラーナハ、恐らくデューラーやボッティチェリなども影響を受けたと推測できます。同郷のボスやブリューゲル、以前私が模写をしたハーヒトなどは、その細密表現の伝統を受け継いだ直接的なフランドル派の系譜であるといえます。
ファンアイクのその筆あとも見えないほどの細密描写と美しい画面は、600年以上経過した今でも画面の自然劣化によるヒビ以外、ほぼ当時のままの状態を保っている驚異的な保存性で他を圧倒しています。そのあまりに美しい光沢を持った画面は、近代まで謎とされ、琥珀を溶かした強力なニスを作ることができたという伝記が残っていて、ほとんど伝説になっています。近年日本の画材メーカーから琥珀を使用したニスが開発されましたが、それはこのファンアイクのニスの再現しようというものであり、それまで製法も全くの謎でした。
個人的にはダビンチ以上の天才だと思っています。








