『薬王品得意抄』(佐前)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

細雪の物置小屋

御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 第四の譬(たと)へは日の譬へ。星の中に月の出(い)でたるは 星の光には月の光は勝(まさ)るとも未(いま)だ星の光を消さず。日中には星の光 消ゆるのみにあらず、又 月の光も奪ひて光を失う。爾前(にぜん)は星の如(ごと)く 法華経の迹門は月の如し。寿量品は日の如し。寿量品の時は迹門の月未だ及ばず。何(いか)に況(いわ)んや爾前の星をや。夜は星の時も月の時も衆務(しゅむ)を作(な)さず。夜 暁(あ)けて必ず衆務を作(な)す。爾前 迹門にして猶(なお)生死(しょうじ)を離れ難(がた)し。本門寿量品に至りて必ず生死を離るべし。余の六譬(ろくひ)之(これ)を略す。
(平成新編0350・御書全集1501・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0530・昭和定本[1]0340)
[文永02(1265)年(佐前)]
[真跡・保田妙本寺外三ヶ所(70%以上100%未満現存)]
[※sasameyuki※]