『南条兵衛七郎殿御書(慰労書)』(佐前)[真跡(断片)・古写本] | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

正像(しょう ぞう)より五濁(ごじょく) やうやう い(出)できたりて末法になり候(そうら)へば五濁さか(盛)りにす(過)ぎて、大風の大波を を(起)こして きし(岸)をう(打)つのみならず 又 波と波とを う(打)つなり。見濁(けんじょく)と申すは正像 やうやう す(過)ぎぬれば、わづ(僅)かの邪法の一つを つた(伝)へて無量の正法(しょうぼう)をやぶ(破)り、世間の罪にて悪道に お(堕)つるものよりも仏法を以(もっ)て悪道に堕つるもの多しと み(見)へ はんべ(侍)り。しかるに当世は正像二千年す(過)ぎて末法に入(い)りて二百余年なり。見濁さか(盛)りにして悪よりも善根(ぜんごん)にて多く悪道に堕つべき時刻なり。
(平成新編0323・御書全集1495・正宗聖典----・昭和新定[1]0498・昭和定本[1]0322)
[文永01(1264)年12月13日(佐前)]
[真跡・神奈川由井氏外十ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]