氷は日輪(にちりん)の出(い)でざる時は堅(かた)き事 金(かね)の如(ごと)し。火は水の な(無)き時は あつ(熱)き事 鉄(くろがね)を や(焼)けるが如し。然(しか)れども 夏の日に あ(値)ひぬれば堅き氷の と(溶)けやすさ、あつ(熱)き火の水に あ(値)ひて き(消)へやすさ、一切の真言師は気色(けしき)の たうと(貴)げさ、智慧の かしこ(賢)げさ、日輪を み(見)ざる者の堅き氷を たの(恃)み、水を みざる者の火を たのめるが如し。
(平成新編0896・御書全集1219・正宗聖典----・昭和新定[2]1325~1326・昭和定本[2]1097)
[建治01(1275)年08月04日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]