第三 身心遍歓喜(しんじんへんかんぎ)の事
御義口伝に云(い)はく、身とは生死即涅槃(しょうじそくねはん)なり。心とは煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)なり、遍とは十界同時なり、歓喜とは法界同時の歓喜なり。此(こ)の歓喜の内には三世諸仏の歓喜 納(おさ)まるなり。今(いま)日蓮等の類(たぐい)南無妙法蓮華経と唱へ奉(たてまつ)れば、我則歓喜とて釈尊 歓喜し玉(たま)ふなり。歓喜とは善悪共に歓喜するなり。十界同時なり。深く之(これ)を思ふべし云云。
(平成新編1748・御書全集0735・正宗聖典0432・昭和新定[3]2779・昭和定本[3]2639~2640)
[弘安01(1278)年01月01日(佐後)]
[古写本・上 富士大石寺、下 京都要法寺]
[※sasameyuki※]