日本国の人々は何(いか)にも阿弥陀仏より釈迦仏、念仏よりも法華経を重く した(親)しく心よ(寄)せに思ひ進(まい)らせぬる事(こと)難(かた)かるべし。されば此(こ)の人々は善人に似て悪人なり。悪人の中には一閻浮提(いちえんぶだい)第一の大謗法の者、大闡提(だいせんだい)の人なり。釈迦仏 此の人をば法華経の二の巻に「其(そ)の人 命終(みょうじゅう)して阿鼻獄(あびごく)に入(い)らん」と定めさせ給(たま)へり。
(平成新編1164・御書全集1450・正宗聖典----・昭和新定[2]1718~1719・昭和定本[2]1367)
[建治03(1277)年08月04日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]