人記品二箇の大事
第一 学無学(がくむがく)の事
御義口伝に云(い)はく、学とは無智なり。無学とは有智なり。今(いま)日蓮等の類(たぐい)南無妙法蓮華経と唱(とな)へ奉(たてまつ)るは、学無学の人に如我等無異(にょがとうむい)の記(き)を授(さず)くるに非(あら)ずや。色法(しきほう)は無学なり、心法(しんぽう)は学なり。又(また)心法は無学なり、色法は学なり。学無学の人とは日本国の一切衆生なり。智者愚者をしなべて妙法蓮華経の記を説きて而強毒之(にごうどくし)するなり。
(平成新編1748・御書全集0735・正宗聖典0432・昭和新定[3]2779~2780・昭和定本[3]2640)
[弘安01(1278)年01月01日(佐後)]
[古写本・上 富士大石寺、下 京都要法寺]
[※sasameyuki※]