主人の曰(いわ)く、余(よ)は是(これ)頑愚(がんぐ)にして敢(あ)へて賢(けん)を存せず。唯(ただ)経文に就(つ)いて聊(いささか)所存(しょぞん)を述(の)べん。抑(そもそも)治術の旨、内外(ないげ)の間、其(そ)の文(もん)幾多(いくばく)ぞや。具(つぶさ)に挙(あ)ぐべきこと難(かた)し。但(ただ)し仏道に入(い)りて数(しばしば)愚案を廻(めぐ)らすに、謗法の人を禁(いまし)めて正道(しょうどう)の侶(りょ)を重(おも)んぜば、国中(こくちゅう)安穏にして天下泰平ならん。
(平成新編0244・御書全集0027・正宗聖典0064・昭和新定[1]0378・昭和定本[1]0220)
[文応01(1260)年07月16日"文応01(1260)年07月"(佐前)]
[真跡・中山法華経寺(70%以上100%未満現存)、古写本・日興筆 富士大石寺 日興筆 玉沢妙法華寺]
[※sasameyuki※]