タイトルの「春を呼ぶ食べ物」と言えば
たいていの人は筍とか菜の花とか野菜・果物を言う
しかし!!関西、特に神戸・明石ではそれよりも
もっとメジャーなもの、それは「いかなご」である
いかなごのことを知ってる人はブログの中で
何人くらいいるのだろう?
最近はテレビでも取り上げられてりして
全国ネットで流れているから知ってる人は多いのかな?
いかなごは春にしか売ってない
いかなごはちりめんじゃこみたいに小さい魚で
毎年3月になると生のいかなご(キロ780円程度)が出回り
神戸・明石ではそれを佃煮にする
いかなごはすぐに大きくなってしまうので
佃煮に適したサイズのいかなごは数週間で終わってしまう
大きくなったいかなごは釜揚げでたべるけど
やはり佃煮のほうが断然おいしいに決まってる
神戸・明石のお母さんたちはいかなごを大体10~20キロほど買う
スーパーでも「入荷しました」のアナウンスの後、10分くらいで
売切れてしまうのである、そのときの勢いはものすごい
家に帰ると、すぐに調理にとりかかる
焦げないように鍋の前にずっといなきゃいけないので佃煮づくりは1日仕事
もちろん、家中は佃煮のにおいが充満している
醤油・みりん・酒・ザラメ・水あめ・生姜が基本的な調味料で
各家庭隠し味があるようで、微妙に味が違う
出来た佃煮は家でも食べるけど、親戚や友達に送ってあげる
「いかなご宅急便」というのがその期間だけあるくらい
みんな地方発送するので、大量に買うのである
しかも、隣近所でおすそわけしあう
1回作ったら終わりではなく、又翌日も、その翌日も作る
いかなごが佃煮サイズでなくなったら終了
多分、風習というか「いかなご文化」じゃないかと思う
まさに3月は「いかなご佃煮月間」なのだ
きっと、よその地域の人はびっくりすると思う
スーパーに行くと「いかなご」地方発送用に
1キロ分佃煮が入るタッパが山のように売られていて
それを何十個と買っていくのだから・・・
いかなごにはお金は惜しまない(?)のだ
今日は遅ればせながら実家から
3種類のいかなごをおすそ分けしてもらった
全部おいしいんだけど、その中でもお気に入りは
山椒が入ってて、ちょっとピリッとしたもの
毎年、おすそ分けしてくれるご近所さんのものだ
母は毎年、それに近づけようと努力しているが
同じ味は出せない、ちょっとした分量の違いだろうか
いかなご地域の人は
「いかなごあったら、ごはん何杯でも食べられるわ!」
というが、それは本当
私もいかなごだけでごはん山盛り2杯も食べてしまった
それ以外のおかずがなくても充分
春にしか食べられない「いかなご」
佃煮なので日持ちはするけど、いつかは食べつくしてしまう
次に会えるのは来年の春
全国のスーパーとかで、パックに入って年中売ってるのもあるけど
そんなのは邪道
旬の時に食べるからこそ、おいしいし
各家庭のを食べ比べするのもまた楽しい
昨日のすきやきじゃないけど、その家々の味ってのがわかる
(これで料理が上手か否か、それまでも知れ渡ってしまう!!)
この年になっても「いかなごの佃煮あるよ」って言われたら
ご飯のとき、ちょっとうれしかったりする
全国の人に食べさせてあげたいくらいだ
もし、いかなごの佃煮が食べたい!と思ったなら
神戸・明石に住んでる人に送ってもらうか
来年の春、神戸・明石に行ってみて下さい
いかなごに出会えるはずです