60才を過ぎると急に老後の資金が心配になってきます。どのくらいあれば安心かと考えた時に1億円ととっさに思い浮かびました。

だけどどうやって1億円にたどり着けばよいのか?

幸いにも退職金で1,000万円ほど運用できそうと考え、それを10倍にすれば良いのではと。

世間でも貯蓄から投資へと良く耳にするようになってきたので。

しかし、当方、最近は買えば下がり、売れば上がるの繰り返しでそうはうまく行きそうもありませんが、何もしないよりましかと資産10倍をめざしています。

 

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2月6日時点の投資資産

 

【日米の株価、日本の株価は本当に高くなっているの?】

 

今日の株式市場は元気がなく、私の持ち株もほぼマイナス傾向でした。

こんな日は、個々の銘柄のことはいったん忘れ、経済全体の動きや傾向を考えみようと思いました。

 

日本のGDPがドイツに抜かれて4位に陥落したそうで、何かもの悲しい感じがします。

上表の日米のGDPをみますと、ドルベースでは日本はここ10年まったく成長していなく、微妙にマイナスになっています。

それに比べて米国は10年で約1.5倍、日本は10年前の0.86倍とマイナスし経済が縮小。

 

株価は、NYダウを$で日経平均を円で見たときは、日経平均も順調に伸びているように見えます。

しかし、双方を世界の基軸通貨の$でみると様子が違ってきます。

日経平均は昨日(2月5日終値、為替レート¥148.34/$)の36,354円を$でみると245$で、2020年末(¥103.31/$)の27,444円が266$で3年前より安いことがわかります。

今の36,354円は2020年ベースで25,277円に相当するようです。

 

私を含めて日本の人は、最近株価がすごく上昇して嬉しく思っていることと思います。

外国人から見ますと、なんだ日本の株価は3年前より安いねと。

基軸通貨$で見た時に今の為替レートが続いた場合、3年前の年末と同値になるには39,500円前後まで上昇しないと届かないようです。

 

自国の通貨が安くなるということは、相対的に貧乏になることですね。

今年に入り日本の多くの人が新NISAで米国株の投資信託を買っているのを見ますと、直観的にこのまま円資産だけでは危険と察しているのではないでしょうか。

 

30年ほど前、ドル円が80円~100円の時代、私は東南アジアで電子部品工場の設立や部材の買い付けを行っていましたが、その当時はすべての面で『日本ではこのようにやっているので、その通りに行ってください。』というのが日本人の口癖のように感じていました。

今から見ると何とも横柄な態度であったと、恥ずかしい気持ちです。

 

その当時は海外取引で輸入する場合に、円建てでの取引はずいぶんと海外の人に喜ばれました。理由は円を持っているだけで価値が日々高くなるからです。

今、海外取引で海外から物を買うため円建てで取引を持ち掛けたら、すぐに嫌な顔をされるか、その通貨を指定するなら1割価格を高く買ってくれなどど要求されるかもしれませんね。

おごれる人も久しからず、 ただ春の夜の夢のごとし。』 盛者必衰のことわり。の通りですね。

 

次回、上記の資産がどうなっているか集計しますので、またご覧ください。

1万円でもプラスになりますように。

 

めざせおくえん。