40歳の出会い。

60歳の選択。

63歳の決断。

その積み重ねが、今の景色をつくっている。

コオリナの夕日を見ながら、亨は思う。

人生は、何歳からでも書き直せる。

未来は遠くにあるものではない。

今の延長線の先にある。

そして——
帰る場所がある。

仲間がいる。

また戻ってきたいと思える景色がある。

それだけで、人は前を向ける。

波の音は、今日も変わらない。

亨は静かに息を吸う。

そして思う。

——また、ここに帰ってくる。