こんにちは、またはこんばんは。本日9月6日は2018年に北海道胆振東部を震源とする地震災害が発生した日です。この震災は熊本地震や東日本大震災と違い、前震無しでいきなり最大震度7の激震に襲われました。
震度7を観測したのは、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震の前震・本震に続いて6例目で、北海道で観測したのはこの震災が初です。
この時ワタクシは高校一年生でしたが、当時通ってた高校の三年生達はこの震災が起きる4ヶ月ほど前に修学旅行生として北海道に行っていましたが、もしあと4ヶ月早くこの震災が起きていたら、もしくは行くのが9月の頭とかだったらしばらく神奈川に帰って来れなかったかもしれませんし、親御さん達も教員達も気が気じゃなかったかもしれません。
地震により土砂崩れが多発し、斜面崩壊面積は明治以降国内最大規模となりました。土砂崩れで厚真町で36人が死亡するなど、家屋の倒壊に巻き込まれて亡くなった方も含め、合計43人が死亡する甚大な災害となってしまいました。また地震後に北海道のほぼ全域で停電が発生し、電力会社管内のほぼ全域で電力が止まる……所謂ブラックアウトが発生する事態となりました。
土砂崩れに関しては2004年の新潟県中越地震でも発生しましたが、こちらの震災は下手すれば規模が中越地震を上回るのではないか、と言われています。この震災が起きる直前に台風が近付いており、それに伴う大雨の影響で地盤が緩くなりやすくなってそれで土砂崩れの被害が酷くなったのではないか、と予想しています。
そして……地震の揺れや土砂崩れだけでなく、上述のように停電も起きていました。停電の影響でテレビは勿論冷蔵庫も電子レンジも冷暖房も一切使えない状態で更に電波が入りにくい地域もあったため、キャッシュレス決済は当然しばらく使えませんでした。専門家の方は「もしもこの大規模停電が冬季に発生した場合、暖房の供給が止まり、凍死による死者が大幅に増加していた」と指摘していました。
更に停電の影響で牛乳が冷やせなくなってしまったため、駄目になって廃棄しなければいけない状態になり、搾乳ができず乳房炎が多発し、死亡する乳牛が出始める、運搬用の電車や飛行機、車が動けないせいで収穫期を迎えたトマトやジャガイモ、コメなどの出荷がままならない、物流が麻痺して物資が届きづらい、発災後旅行のキャンセルが相次ぐなど、とんでもない被害が出ました。
この震災の教訓は以下の通りです。
1.キャッシュレス決済はしばらく使えなくなるため、小銭や千円札を多めに用意しておく。
2.災害発生時、ラジオはかなり頼れるため一家に1台は用意する。
3.災害発生に備え、家族や大事な人とは複数の連絡手段を持つ。
4.しばらくの間、エレベーターやエスカレーターに乗らない。
5.スマホの充電は常に満タンを意識しておく。
6.電気を使わずともスマホを充電できるものを常に手元に置いておく。
7.水を確保しておく。
8.決して「自分は絶対に大丈夫」と思い込まずに行動を起こす。
9.夜中に停電した時の為にカバンの中にランプor懐中電灯と電池を入れておく。
10.避難ルートを事前に確認しておく。旅行客としてくる場合は尚更確認するべき。
今回は以上です。