東野圭吾『変身』 | MEYの観察日誌

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そして、その行動。

オススメ度:★★★★☆


主人公である24歳のメーカー勤務・純一が、不幸にも事故に遭遇する事で物語りは始まる。

彼は奇跡的にも面会謝絶とされた病院の一室で目覚める。

臓器移植によって一命を取りとめたのだ。

様々な思惑に振り回されながらも、彼は自分の尊厳のために必死に生きようとする物語である。



舞台が病院を中心に繰り広げられ、感情の描写が多いため、

読者としては、その稀なシチュエーションに引き込まれるだろう。



著者は単なるミステリーではなく、エンターテイメント性を意識した人間ドラマを描いている。

葛藤と人間の命の儚さに浸れる作品であり、個人的には高評価とした。


変身 (講談社文庫)/東野 圭吾



個人的評価:★★★★★