ダメだ…
見てる間中、涙が止まりませんでした。
映画館でなく家でDVDで見れば良かったか…
にしても、泣きすぎだよ、私…。
共産主義支配下の東欧ハンガリー。
自由を求め、声を上げる学生達。
ソ連軍による民衆の鎮圧、秩序の回復の名の下に
行われる殺戮。
共産主義体制の下での思想統制の弾圧は、暴力によるものに留まらない。
例えばそれはチェコから亡命したミラン・クンデラの小説にも度々
描かれているのだけれど。
密告、脅し、家族への波及、職場での減給、降格、失業、投獄、拷問…
一度レッテルを貼られたら剥がすことはほぼ不可能と言える。
家族、友人、仕事、収入…生活のほとんど全てを奪うことが可能なのだ。
それをわかった上で、蜂起することは命を懸けること。
国の存続のために、自由を勝ち取るために。
失敗すれば命はないと言っていい。
迷いもなく真っ直ぐに運動に参加する学生のヴィキ。
オリンピックのため水球に励むカルチ。
政治に関わりのないような人々が容赦なく争いに巻き込まれていく。
銃を持ったこともない学生が銃を取り、子供達がデモに参加する。
皆殺しと言える程に徹底したソ連軍の攻撃は、都市の全てを破壊し
無防備な一般市民に装甲車から容赦なく銃を放つ。
ソ連軍の卑怯な戦略からオリンピックに行くことになったカルチ達
選手団は、平和な他国で祖国の惨状を見る。
競技には不正な審判もなく、大国の脅威も存在しない。
同時に起きている出来事の落差に愕然とする。
やり方は異なるが祖国のために闘う人々。
以前、ポーランドから亡命してきた人と会った事がある。
あまりに無知である私には亡命の持つ重みがわかっていなかった。
東欧で起きた事は過去のものとは言えない。
今また起きている現実を、これから開かれるオリンピックを通して
少しは理解できるようになるだろうか。
東欧諸国の歴史的側面を少しでも知りたいと思ったら
大国から独立を勝ち得るための道のりをこの映画で見てほしい。
