『ウィスキー』★★★
(2004年・ウルグアイ、アルゼンチン、ドイツ、スペイン)
アミューズソフトエンタテインメント
ウィスキー
-監督=フアン・パブロ・レベージャ、パブロ・ストール
-出演=アンドレス・パソス、ミレージャ・パスクアル、ホルヘ・ボラーニ


久しぶりに弟が訪ねてくる事になり、従業員の女性に妻のフリをしてほしいと頼む工場の
経営者。仕事場以外で話す機会もない二人に、数年ぶりの弟が加わり、三人で過ごす数日
の休暇に起こる出来事。「ウィスキー」は写真を撮る時、微笑む表情をつくる言葉。

ハコボがずっと介護を続けてきた母が亡くなる。その墓を建てる為、兄弟は再会する事
になった。
ブラジルから訪れた弟は、冗談好きで話好き。仕事も精力的にこなし、妻と娘二人の家庭
を持つ。兄は対照的に、無愛想で無口。工場も仕事も広げるつもりもなく、何に対しても
興味を持たないように見える。マルタと二人でいても、仕事場同様会話もない。
部屋を片づけ、料理を用意し夫婦として振る舞うマルタは、弟の冗談に笑い、着飾り次第
に可愛くなっていく。

それぞれの生活を生きてきた三人が、ほんの数日間、触れ合う事で何かが変わっていく。
それは心の中の小さな変化かもしれないし、人生を変える大きな変化かもしれない。が、
三人の心に確実に変化をもたらした。些細な出来事、人との出逢い。気持ちひとつで人は
変わり得るのだ。マルタの笑顔がこの先も続くように、ハコボが笑顔を思い出せるように。
その為の変化であってほしいと願う。幸せな笑顔の為にできる事は、ごくごく僅かな事だっ
たりするのだから。