偉大なる友の死

日本格闘技界の期待の選手、宮下トモヤ選手が大晦日に亡くなった。

俺が学生だったころ、よくキックボクシングのスパーリングをし、練習後はよく飲みに行ったものだ。合宿所に泊めてもらった事もあったね。将来の夢を語ったり、馬鹿話したり、台風のなか軽井沢に旅行したり・・・本当に楽しい思い出がいっぱい。

北海道から上京し、バトラーツジムに入門。アルバイトをしながら練習を積み、ついにdreamに出場する夢を叶えた。一昨年の８月、後楽園ホールにて今成正和選手とメインイベント。バトラーツジムの仲間とバカ騒ぎして応援したものだ。

惜しくも判定で敗れたものの、これからを期待される選手だった。しかし、その二ヶ月後癌が発覚。入退院を繰り返す。
復帰して同じ病気で苦しむ人の希望になることを夢見て、それが周囲の人への恩返しと考え、前向きに闘病していた。

そして、一昨日、夢の舞台大晦日の大会ニコニコ動画で観戦しながら息を引き取ったと言う。享年３０歳。クリスマスイブあたりから明日をも知れぬ容態だったのに・・・彼は最後の最後まで格闘家だった。夢に向かって真っ直ぐに走り続けた偉大な男だった。

ねぇ、トミー見てごらん。トミー亡くなったのネットのニュースに出てるよ。たくさんの人が書き込みしてくれてるよ。みんな言ってるよ。前向きに生きる姿に勇気をもらったって。ちゃんとこの世の中に生きた証を刻んだね。

トミーと仲良しだったこと、俺一生の誇りにするよ。本当にお疲れ様でした。四日の朝、また会おう。