ダルマは、2週間置きの登校だったので、3学期にはいってすぐ、担任から

「こうやって会えるのも、あと5回くらいかな」

と言われていて、カウントダウンしていました。


毎回、体育館で身体を動かすのを楽しみにしており、また、他の先生もダルマが時々きて運動するのを知っていたので、

ダルマくん来るなら、ちょうど車椅子バスケの車椅子あるからやったら?

とか、

今日、小学校から借りた大谷グローブあるからはめてみる?

とか、行くたびに色んな先生がかまってくれていました。


数少ない登校なのに、温かい先生たちに囲まれ、たくさんの経験をさせてもらいました。

校長先生を始め、わりとダルマのまわりには何かと人が集まります。


3月の始め、

担任が卒業式までの予定表をだし、

「卒業までのスケジュール。何か興味のあるものある?」

と聞くと、しばらく考えて、

これ、

と、とある講座を指差しました。


入試も終わり、毎日半日で、卒業まで色んな講演会やレク、卒業式の予行が入ってるスケジュールで、もちろん、みんながいる時間の講座です。


3、4時間目の授業で、私が送迎できる時間ではなかったので、本当に大丈夫か確認すると、

「いってみる」


担任とは、

「他の生徒が体育館に移動した時間に、職員室前で待ち合わせ、こっそり体育館の2階からみて、辛くなったら途中で帰る。いったん、3時間目が終わる時に、帰るか確認する。」

と、約束。


動き出すとより不安になるのが不登校の親で、その日ソワソワして仕事にならず、夕方、担任から電話をもらうまで、落ち着かない1日でした。


担任によると、

なんと、4時間目までいたダルマ。

そのあと、小学校からの友達に会え(後ほど、担任からの刺客と判明)、何気なく給食に誘われて、別室で友達と担任の4人で給食を食べさせてもらえるというVIP待遇を受けたそうな。

さらに、

ダルマが来てるって〜

という話が、小学校からの友達に瞬く間に広がり、

そこにみんなが会いにきて、プチ同窓会みたいになったらしい。

ただし、野郎ばっか。


帰りはホームルームにでた友達を待ち、合流して、一緒に帰ってきたと。


なんか、

1人で行けた?

時間通りに?

4時間目までいた?

え?

給食食べた?

え?

え?

え?


頭が追いつかない日で、

途中からは、涙涙

心なしか、担任も涙声で。


一通り何があったか、担任から聞いていたものの、


帰宅して、何も知らないふりしてダルマからも同じ報告を聞く時の嬉しさったらない。


でも、ここで行ったので、次行くのはは卒業式だな


みんな、そんな認識でした。