8月13日。
紹介状を持ってF大学病院の内分泌科を受診しました。
ここは私の両親のかかりつけなので、入院や通院の付き添いで何度も来たことがあります。なので、かなり広大な敷地に建つ病院ですが、方向音痴の私でも迷うことはありません。
受診までの2日間は幸い熱も上がらずまあまあの体調でしたが、念のために旦那さんが運転手と付き添いをしてくれました。
初診受付をして、内科エリアへ。
受付票を内科で渡していると、受付にいた看護師さんが走って追いかけてきました。
たぶん紹介状の内容を見て、私が無顆粒球症になりかけてると知ったからだと思います。
「マスクをすぐにつけてください!」
持参していたマスクを装着。
あっけにとられている内科の看護師さんを尻目に個室に連れていかれました。
そこには簡易(?)無菌室があって、その中に隔離。
写真右側の壁は細かいパンチング穴が開いていて、無菌室内の空気を吸い出しています。
旦那さんもこの部屋には入れてもらえず。
広大な病院敷地の中を歩き回ってポケGOを楽しんでいたようです( ̄▽ ̄)
1人っきりでこの中に隔離されて、血圧も体温も採血も看護師さんが来てやってくれるし、予備診察もお医者さんがわざわざ来てくれるというVIP待遇(違 さすがに採尿だけは処置室内のトイレに行かせてくれました。
さらに予備診察の先生に「入院の準備はしてきてますよね?」と入院前提の口調で言われビビる。
いや、だって熱もないし、体調もまあまあで……してきてません…
採血結果が出るまで1時間ぐらいかかるし、その間に病院内のカフェか食堂で何か食べよう、って思ってて、ごはん食べてないからお腹がすいてすいて。看護師さんに確認したら無菌室の中でなら食べてもいいと許可が出たので旦那さんにコンビニでサンドイッチかおにぎりを買ってきて~とメール。
買ってきてくれたのは、ツナマヨとしぐれのおにぎりとお茶。
今から思えばこれが最後のヨード摂取だった~
1時間後、診察室へ呼ばれる。
担当の先生は理知的!って感じの40代くらいの女性の先生。
「白血球は正常値、好中球は正常値までいかないけど増えてますよ」
入院はしなくていいんですね!?
「入院しなくちゃいけない数値だったら診察室に呼びませんよ~^^」
採血結果 (カッコ内は正常値)
【甲状腺関係】 5/27→6/27→7/2→7/27→8/10→8/13
FT3 8.43H→3.72H→2.94→1.59L→2.59→2.25 (1.71~3.71)
FT4 2.09H→1.38→1.23→0.50L→0.55L→0.64L (0.70~1.48)
TSH 0.01>L→0.01>L→0.003>L→1.81→0.15L→1.96 (0.35~4.94)
TRAb(初回6/12) 8.6H→検査せず→検査せず→検査せず→6.6H (2.0以下)
【肝機能・白血球・好中球】 6/12→6/20→6/27→7/2→7/27→8/8→8/10→8/13
AST(GOT) 18→16→20→21→24→19→23→18 (13~33)
ALT(GPT) 25→26→33H→35H→35H→14→20→20 (6~27)
ALP 231→240→253→262→308→301→267→246(115~359)
白血球 3200L→5800→4900→4400→3300L→2800L→1900L→3800 (3300~8600)
好中球実数 検査せず→4002→3469→2800→1982L→2268→912L→1800L (2000~6000)
正常値の値って病院ごとに少し違うみたいです(ピンクマーカーの部分)
以前の病院では白血球の正常値は4000~9000でした。
好中球は500以下だと無菌室入院レベル。1500以上あれば要観察でOK。
でも私の場合、3日前に白血球を増やす注射をしたおかげで一時的に上がってるだけかもしれないので、1週間後の採血結果が出るまで外出禁止、家でもマスク生活を言い渡されました。
8月10日に指摘された血小板も正常値まで増えていました。
とにかく入院は回避できたようで、ホッとしました。
そして肝心のバセドウについては、やはり手術かアイソトープのどちらかしか治療方法が無い、と。
私はコーラスが生きがいなので、できれば喉にメスを入れたくないことを伝えました。
それからバセドウ眼症の悪化の可能性についても、検査したことがなく不安があることも。
すると先生は定規のようなものを私の眼に当てて何かを計りました。
「ぱっと見たところ、眼球突出はないですし、測った数字も基準内なのでバセドウ眼症はなさそうです。心配ならMRI検査をしてもいいですが、こんな感じなら特に検査しません。
ゆーかさんの場合は甲状腺の腫れも大きくないし、甲状腺ホルモンの数値もすごく高いというわけではないから、アイソトープの適応にからははずれていないと思います。甲状腺腫瘍がないかをエコーでもう一度確認しますね。」
エコー室へ行って甲状腺を見てもらう。
実は最初の病院でのエコー検査で、甲状腺の近くに「何か」ありますね、と言われていました。でも厚みがないし、腫瘍ではなさそう、定期的に確認していきますね、と。
いろんな角度、方向から、先生と検査技師さんの2人がかりで見てもらって、結果、
「確かに何か見えますが、甲状腺にくっついているわけでなく後ろに隠れている感じです。
何かはわかりませんが甲状腺腫瘍ではないと思います。副甲状腺かも」
診察室に戻り、アイソトープで行けそうと言われてホッとしました。
先生はあちこちに連絡を取ってくれて、8月29日にアイソトープが決定。
今日からヨード制限食をしてください、ヨウ化カリウムも投薬中止、と。
うわあ、早い ( ̄□ ̄;)!!
私は抗甲状腺薬が使えないので、FT3、FT4の数値が落ち着いている間に急いでアイソトープをした方がいいのだそうです。
こうして心の準備もできないほど状況はどんどん展開していく…
バセドウがわかってからの2ヶ月、ずーっとこんな調子で、気持ちが疲れることこの上ないけれど、こうして素早くアイソトープ治療をしていただけるのは、すごくありがたいことだと思っています。
追加で、胸のレントゲン検査と心電図検査をうけて、この日の病院は終了。
さあ、今夜からヨード制限食。
明日からはヨウ化カリウムも無しの生活が始まります。