たかが

「会社主催でやってるイベントのくじ引きが当たりやすいみたいだからやっておいでよー金券当たったよー」と誘われる。
当たるかもわからないのに人と関わるなんてまっぴらごめんだ…なんなら金払ってでも行きたくないよ…と勝手につらい気持ちになったので、丁重にお断りして帰ってきた。

ぼんやりと、恐らく私以外の同じバイトの人は皆行くだろうな…と予想できたので、こういう社交性のなさが生活力のなさに繋がるんだと思い至る。

スーパーでも過剰な自意識と臆病と面倒くささに圧され、タイムセールの列に並べないし、
人混みを掻き分けないと安く手に入れられないなら、いっそ定価で買います…と尻込みしている。
いいご身分である。
いまだ培えぬ主婦力。
そして困窮する家計。

人ごみに揉まれて、人と関わって、精神を疲弊させて数十円安くあげるなら、いっそ定価で買います…、で、私はいったい、生涯いくらの無駄金を使うんだろう？


タイムセールはともかく、くじとか懸賞とかは外れても損をしているわけではないのに、まるで損をしたような気分になるから好きじゃない。
ポケットティッシュとか、なんで貰うと損した気分になるんだろう。
あ～、残念賞～！とか言われて、なんとなくいたたまれない気持ちになるからだろうか。
別に期待していたわけではないのに、期待していたのに外れた人みたいな扱いを受けて本当にそういう気分になるからだろうか。
小さな期待すらしたくない。

いっそ喉を

人間とろくに会話をしていないため、人との話し方を忘れつつある。
人とまともに接しない生活を継続していると、どんどん関わり方が下手になっていく。
継続は力なりってネガティブな方向にも使える諺なんだね。

人と人は、いったい何について話すものだっけな？


かつて恋をしていた頃は本当にそればかり話していたから、恋をしなくなった今、何を話したらいいのか皆目検討もつかない。
今の私は恋の話も仕事の話も趣味の話もできない。聞くことはかろうじてできるけれど、そこから話を広げられない。うまくコミュニケーションがとれない！

こういうことをいうとまた何かしらの説教をされるわけなんだけれども、、

距離感がだんだん測れなくなっている。
だからといって、一人が好きなわけではない。

アフリカの子供より

おそらくホルモンバランスのせいで憂鬱であるという話をしたら、お前の憂鬱なんてアフリカの子供と比べて大したことないんだから悩むのはおかしいと言われた。
常に自分は幸福感がないとおかしいと思ってんの？と。

確かに私の環境は不幸ではないけれど、環境がそのまま感情に繋がらないなんて当然じゃないか。
それこそ豊かな国なんだから、毎日の食事に事欠かないことがそのまま多幸感に繋がるほうが稀でしょ。

私の感情は私のものだからアフリカの子供と比べて真贋見極めなければならないものではないと思うし、言うに事欠いてアフリカの子供！
アフリカ行ったこともないしアフリカの子供に会ったこともないし、想像でしかない人の、さらに目に見えない感情なんか比べられるわけないだろ。

アフリカの子供と比べてみろと言われて、たしかにアフリカの子供に比べたら私って幸せ！なんて思えるわけないし、そもそもアフリカの子供に失礼だしおこがましくない？


実際、疲れて帰ってきたところに楽してる私がくだらないネガティブ発言したから気分を害してしまって、それでアフリカの子供とか言われたのは承知しているんだけど、すごく腹が立ったからもうごはん食べないでほしい。
だって絶対アフリカの子供のほうが空腹感じてるんだから、それ考えたら毎日ごはん食べるなんてもってのほかだよ！
私はアフリカの子供といちいち比較するのおかしいと思うから食べるけど！


幸せはいつも自分の心が決めるってみつをも言ってる。