斜に構える若さを見て見ぬふり | 水を孕んで膨らむ

斜に構える若さを見て見ぬふり

私は地元が嫌いで、特に小中学校時代を過ごした場所を心底嫌悪している。

いまだにあんな何もない田舎に残って、地元最高みたいなテンションでいる人を狭い世界の住人と見下しまくっているけど、
そんな何もない田舎でずっと生活し続けることができるのは、それこそずっとスクールカースト上位の人に限ると思う。
思春期を青春と呼べる日々を過ごした人たち、人間関係リセットしたいなんて切望しなかった人たち。
そう考えると、見下されるべきはむしろ社交性のない私だ。
SNSで、たまにはクラス会来なよーと言われて、はじめて定期的にクラス会が開催されていたことを知ってしまった私だ。
地元を離れたからと言って、特に広い世界を見てきたわけではない私だ。

でもあそこは地元じゃないんだ。一番長く住んだけど、あそこは祖父母の家がある場所であって、地元じゃないの。

今まさに地元を見下す人たちの短編集を読んでいて、そこに客観的に書かれた私の見下しが、もう明らかに陰キャラの強がりでつらい。