何年前だろう?
マユコちゃんがこう言ったとき、
私には意味が分からなかった。
当時の私は、
きゅうきゅうしてた。
負けられない
間違えられない
バカにされないように
いつか認めてもらえるように
いつか自分を好きになれるように
得意なことを伸ばすんだ
苦手なことを減らすんだ
だから、
もっともっと頑張るんだ!
って当たり前に思ってた。
好きな言葉は「向上心
」
「知的好奇心が強い私
」ってコンセプトが大好きだった。
(今も自分のそういうところ(コンセプトじゃなくて)は好きです
)
自分以外の誰かに、「がんばれ
」って言っちゃマズイのは私も知ってた。
他人を追い詰めちゃうかもしれないから。
たとえ悪気がなくても、
不用意に言っちゃダメな言葉なんだって分かってた。
でもマユコちゃんは、お喋りしてて何気なく
「これからもっとがんばるんだ」って言った私に言ったんだ。
「がんばるって言っちゃダメなんだよ!」
ハテナが飛んだのを、ハッキリ覚えてます。
え?なんで?一体何を言ってるの?って。
自分ががんばりたいからがんばるのに、何がダメなの?
がんばって悪いことなんてある?あるわけないじゃん!って。
分からなすぎて、ざわざわした。
分からなすぎて、「それ、どういうこと?」って聞けなかったなぁ。
怖くて。たしか、笑ってごまかしたと思う。
本気で、全く意味が分からなかったんだ。
でもずっとどこかに引っ掛かってて。
その後、心身共に、がんばることに疲れちゃった時から、少しずつ分かってきた。
マユコちゃんは気づいてたんだろう。
私は、本当はがんばりたくなんかなかったこと。
ただ、認められたくて、がんばってないと不安だっただけだってこと。
もう、限界が近かったこと。
ずいぶん時間がかかったけど、
私は私と、やっと仲直りしましたよ![]()
私よ、
長い間本当にごめんなさい。
苦しかったよね。
そもそも、ベースが「自分=ダメ」だったもんね。
「少しでもダメじゃなくなるようにがんばる!」なんてね。
ひどいよね。反省してます![]()
今ね、当時がんばったことが、すごく役に立ってるよ。無駄じゃなかった。
けどもう、あの頃みたいにがんばることはないからね。安心してね。
誰も認めてくれなくても大丈夫。私、私のこと好きだもん。
弱いままでも
ズルいままでも
怠け者でも
ミスしても
非常識でも
我が強くても
体力なくても
面倒くさがりでも
中身ぐずぐずでも
おっちょこちょいでも
私は二度と私をバカにしないよ。
全部ひっくるめて、なんてカワイイ奴なんだと心から愛でるよ。
マユコちゃん、
もう覚えてないかもしれないけど、あの時はありがとね。
あの時の私は、たしかにもう、がんばってる場合じゃなかったよ。
また今度、お茶しよう![]()
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