自分では

わざわざ買わないもの

常に上位を占めるこれ


お金を出してまで

食べたいと思わない

ごめんなさい、無くても困らない


届いた

2日連続 

それが


冷蔵庫をあけると

ダンボール

冷やされていた


冷蔵のシールがあるから

まんま突っ込む

家族のだらしない仕業


片や神経質なわたしは

ダンボールの跡地を

除菌する荒技


開ける、出す、入れ直す

のち

むく、切る


下駄箱の上に

無造作に箱が乗せてある

どこから来てどこへ行く物か


深夜になって

「桃、届けてくれた」と

正体が判明する


玄関から

パントリーまで

運ぶ力もなかったのだろうか


冷蔵庫には

柿色のマンゴーと

桃色の桃が鎮座している


むくのはわたしひとり

食べるのはあなたひとり

ごめんなさい、無くても困らない