ちょいちょい目が覚める。
アラームまで脇目も振らずに一気に寝られたことがない。
切ったはずのたくあんが繋がっている。
あの、おちゃらけシーンのように。
ぶつぶつと切られて繋がっているわたしの睡眠。
歳のせいだろうか。
今だにくるまっている冬布団の重みか。
カフェインは飲んでない。
考えすぎるとまた眠れなくなる。
今さら育つつもりはないが、やっぱり寝る子は育つのだろうか。
睡眠推奨時間は万人受けしているのだろうか。
加藤浩次さんは言っていた。
あーあ、寝たなー!と言って起きれば〝スッキリ〟しますよ、と。
いわゆる、脳を騙すのだな。
ちょっと試してみたい。
それにしても。
隣の田んぼの蛙はまだ鳴いている。
一晩中鳴いているが眠くはないのだろうか。
交代制で鳴いているのか。
蛙は寝るのか。
いつ始めていつ終わるのか。
そもそもなぜ鳴くのか。
桑茶色の田んぼに張られた水が朝陽に次々と光る。
蛙の生態を考えながら眠りにつくか。
考え過ぎて朝を迎えるか。
試してみたい。