もうすっかり慣れたわ。

と、ならない今春の強風の日々。

強風三昧である。

どこかの高層ビルからパネルが剥がされ落ちた日。

どっかの誰かさんの車のドアにヒビが入った。

あれから2週間以上。

いまだに愛車は入院を続けている。

知らんがな、と風は駆け回っている。

私室の2階は時折り揺れる。

繊細な息子猫は落ち着かない。

わたしよりも大人のはずなのに、幼い子どものように側を離れない。

それはそれで棚からぼたもちだ。

丸まった見た目からして鶯茶色の胡麻あんのようで、か愛らしい。

強風とは桁違いの揺れが足元に響いた。

2台の携帯からアラートも鳴り響く。

地域の警報も続く。

息子猫はベッドから飛び降り、ベッドの下に潜った。

誰がこの子に防災訓練をしてくれたのだろう。

テレビをみて学んでいたのだろうか。

愛息子の冷静な行動に感心するという。

ぼたもちよりも甘い甘い母であった。