徒歩7分。

早歩きのわたしなら5分で行ってみせる。

車で1分。

わたしなら歩く。

田舎で暮らすとつい車のキーを持ちがちになる。

家から最も近いコンビニ。

ここから先へ観光に向かう人と、サイクリストで混むのは日中だけ。

群青色の看板は深夜にやたらと目立つ。

さして広くない店内だが、ここら辺にはちょうどいいサイズだ。

スタッフがひとりでおにぎりを並べている。

棚に残っているのを買うべきか。

そのケースの中のものを欲していいものか。

店員さんの手が止まり、目が合う。

ゆるやかな「への字」に目が笑っている。

優しい気持ちになった。

地球にも優しくしたくなり、棚のおにぎりを3個買った。

「お願いしまーす」

おにぎりとハッピーターン2袋と天塩屋3袋をレジに並べる。

バーコードを読む目はやっぱり「への字」に笑っていた。

「ありがとうございましたあ」

への字が丸に近づくくらい笑みが増した。

「すっごくいい笑顔!」

思わずつられて笑って伝えた。

「ありがとーございましたー」

背中で聞こえた声は笑っているようだった。

やっぱり、笑顔は世界を救う😆