「日時指定間違えた!」

家族への誕生日プレゼントを送ってくれたようだ。

「当日まで隠しといて」

贈り主からのメッセージがあたふたしていた。

ぬかりない人の手抜かりは愛らしい。

師も走る時期だ。

なんのことはない。

年の瀬だ。

流れにまかせよう。

プレゼントを選びは〝相手を想う大事な時間〟

代々受け継がれている家訓のひとつだ(たぶん)

自分の時間のなかに大事な誰かを想う時間がある。

「おめでとう」の言葉に生きてる喜びを感じる。

インディゴカラーのネックマフラーは、より一層の温もりが溢れていた。

「ほんまもんのサプライズありがとう」

無事に手渡したことを伝えておいた。