ブログルポでも試写会募集をしていた「『トンマッコルへようこそ』 」ですが、場所が遠く応募できないでいたら、Yahoo!のオンライン試写会でもやっていたので応募していたら当選ww


見る事が出来ました(ネタばれ有です)

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正直、紹介写真の印象では、そんなにそそられるタイプの映画ではなかったのですが、「無料だしww」っと、映画好きと貧乏性の相乗効果で応募&試写会となりました。


が、そんなのはどうでもいいくらい、すごくいい映画でした。


戦争のシーンから始まり、殺伐とした心理描写が続く中、突如現れた山奥の村「トンマッコル」。

子供みたいにたくましいという意味の「トンマッコル」ソコはまさに、戦時下のオアシスといった感じで描かれていました。

銃も手榴弾も知らない村人達を挟み敵対する兵士達。


にらみ合いが続く中、その間に座らされている村人達の『いのししが出た!』『トイレに!』などというほのぼのとした会話に思わず笑ってしまいました

そして、引き込まれていったのです。


数日続いたにらみ合いの中、天真爛漫な少女ヨイルが手榴弾のピンを抜いてしまい、さらに時がたちその手榴弾を落としてしまった兵士。


緊張が走り兵士がしゃがみこみ、敵兵の一人がその手榴弾の上に覆いかぶさり村を守ろうとする。そして、それを不思議そうに見つめる村人。


不発弾かと思いきや、それを投げ捨てると爆発。


食料庫に落ちた手榴弾は冬を越す為の食料を爆破し、食料庫にあったとうもろこしがまるで雪のように村の中に舞い降りてきました。


節々に出てくる天候の変化もこの映画には大切なターニングポイントのようでした


食料を爆破してしまった兵士達は村の中で争うのをやめ、村人達と一緒に食料を集めることに・・・


そんな中で兵士達の言い争いの中から、「なぜ戦争が始まったのか」を知らずにただ「行け!」と言われたから行った兵士の存在や、平和の中でゆったりとした日常を望む兵士の思い、そして、戦地を離れてもなおいがみ合っていた兵士達の心が結ばれていく・・・


そんなシーンを見ながら


「そうなんだよね。結局は戦争ってやつは、多くの人を巻き込み、本来ならば友人になれる人たちに殺し合いを強要し、そしてすべてを奪っていくんだ」

って思いました。


そして、最初にその村に助けられた支給部隊の米軍パイロット、スミスの救援と支給経路の確保の為戦闘機がその村を襲おうとする中、兵士達はこのすばらしい村を、そして村人達を助けたい!と心一つに、たった5人で戦い、そして自らの命が亡くなると分かった(=村をすくえた)時、至福の笑みを漏らす・・・そのシーンに心を打たれました。

最悪の心理状況に追い込まれる戦時下に互いを思いやる心をはぐくみ結ばれた敵同士・・・


切なく、痛々しく、最後まで釘付けにされました。


そして、村人達と兵士達のやり取りを見るだけでも、戦争のむなしさを改めて実感しました


とてもすばらしい映画でした。



『トンマッコルへようこそ』
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