“ 大切な人に会える ”
その喜びを改めて知った今だからこそ
愛の原点を描いたラブストーリー
手作り模型や手描きのイラストに
こだわるデザイナーの、悟。
携帯を持たない謎めいた女性、
みゆき。
二人は、喫茶店「 ピアノ 」で
偶然出会った。
「 お互いに会おうという
気持ちがあれば 会えますよ 」
“ 毎週木曜日 ” に “ 同じ場所 ” で
会う約束を交わす。
そうやって想いを重ねてゆく、
二人。
悟 は みゆき の素性を何も
訊かなかった。ただ、
二人で積み重ねてきたこれまでの
かけがえのない時間を信じて..
プロポーズすることを決意する。
しかし当日.. 彼女は現れなかった。
その翌週も、翌月も..
突然.. 姿を消してしまった、みゆき。
どうしようもない
切ない気持ちを抱えたままの、悟。
彼女が隠していた過去
秘められた想い。 そして..
現れなかった木曜日。
時を経て
すべてが明らかになってゆく ──
今こうして、サクッとあらすじを書いていても.. 未だにせつない気持ちに駆られる。
二人はもちろんのこと。
幼なじみの親友2人がとてもいい。
この3人のやりとりは、恐らくアドリブではないのかな? と、思わせるくらい。
自然で、可笑しくて、楽しくて、頼もしくて、何より安心する。
気が置けない仲、というのが伝わってくる。
みゆき の過去は.. 思っていたより壮絶で。
触れると傷む想いは、こちらの胸を締めつけるほど。
なるべくその深い傷みに触れないように、沈まないように。
そぉっとそぉっと水面を歩くような毎日を過ごしてきた.. その気持ちを想うと、今でも涙が浮かぶ。
みゆき の日常は、どれだけ 悟 に救われていったのだろう。
あの “ 木曜日 ” は、会いに来たかったに違いない。
喫茶店「ピアノ」のマスターは、口数少なめ。
そのさりげない心づかいが、お店のやさしい雰囲気そのもの。
劇中、悟 がマスターの淹れた珈琲を、やっと飲めたとき、安堵した (笑)
みゆき の家族、妹想いの姉。
悟 に対してのやさしさが厳しくもあるが、愛情の深さが伺える。
悟 の上司。部下の手柄を自分のものとするが、根っからのワルじゃないから憎めない (笑)
悟 の腕を誰よりもかっているのがわかる。
悟 の母。やさしさとは強さでもある。
朗らかさがなんとも心地いい。
あれ? と感じた2つの場面。
デートの帰り際の、みゆき からのハグ。
デート中の、蕎麦打ち体験の様子。
ハグは、みゆき の “ これまで ” に繋がっていた行動で、伏線にもなっている。
そして、蕎麦打ち体験デートの様子を..
ここに持ってくるのか! という心憎い演出にまんまと涙が止まらなかった。
場内が明るくなる中、物語の余韻がまだ続く..
なんて.. やさしいやさしい
なんて.. 穏やかでしとやか
なんて.. あたたかな寂しさ
観終わったあと。
暖かさに ੈ˚ふぅわり ੈ˚· 包まれると同時に、ちょっぴり寂しさが残る。
席を立つ前にふと、隣の席の方を見る。
目線も合わさずに、出口とは逆方向へ向かう背中。
いつもなら待ってくれるさりげないやさしい足取り。
けれど、こちらを振り返らずにスタスタと花摘の方へと急ぐ。
“ もしかして.. 泣いてる? ”
花摘から出ると、さっき観た7番スクリーンの前の長椅子に姿勢良く座っている。
二人きりのエレベーター。
やっと目が合った..
“ あ、やっぱり泣いてた ”
そのあと、何度も何度も。
よかったわぁ.. と、こちらを見てしみじみ 言ってた ( *ˊᵕˋ)⋆*
円らな瞳が好き。
でもお気に入りは上唇の真ン中 (笑)
観たいのが同じで、一緒に観に行くなら、全然気にしないけれど。
その後の感想交換も楽しいし ^^
けれどそうでない場合。
正直、誰かと映画を観に行くのは..
特に恋人と行くのは気が引けてしまう。
好みが違うと余計にそう思う。
付き合わせちゃって、横で寝息なんてたてられた日にゃあ..
わぁゴメン 💦 って思っちゃうよ..
そーゆーのもあって、映画を観るときは大抵、1人 ^^
けれど今回、私が行きたいのを見透して付き合ってくれた。 ありがとニャ♡
この「 アナログ 」は、ずっと気になっていてぜったいに観たかった。
原作が ビートたけしさん だと知って、そう思ったのかも知れない。
私の勝手なイメージではあるけれど。
とても.. “ あたたかさ ” を 感じる人。
勿論、「 首 」のようなバッサバッサ血が流れる暴力的な物語も描くけれど。
でも反面、とてもあたたかい人のように思えてならないんだよね。
女優、波瑠さん。
朝ドラ 「 あさが来た 」の白岡あさ役も粋でとても好かったけど ♡(> < ๑)
こういう上品な役柄がと~っても似合うなぁ ( ≖ᴗ≖) ·𓈒𓏸⋆*
スカーフ使い、参考にしたい
アン・ハサウェイに負けず劣らずの、こぼれ落ちそうな瞳の力強さの中の儚さ。
それを見護るかのような、二宮和也さんのやさしい やさしい眼差し。
あんなやさしい瞳に自分が映ったら..
シアワセ過ぎて卒倒しちゃうな (笑)
欲とエゴを手放すと、こういう カタチ になるのかも知れない。
愛、以外のなにものでもない。
ケンカする度、
〖 生きてさえすればそれがいい 〗ここに、この想いにいつもたどり着く。
「 シエリ、俺より長生きしてね 」
『 うん、もちろん、そのつもり 』
そう、笑って応えた。
“ お互いに会おうという気持ちがあれば 会えますよ ”
この世 ではもちろんのこと。
あの世 でも、この世 と あの世 でも。
もしかしたら、おんなじかもしれない。
今ごろになって、そう気づくのだった。