「私が恋などしなくても」をレンタル読み。

一井かずみさん作。これまでも、
「きっと愛してしまうんだ」
「どうせもう逃げられない」

2作、読みました。
絵は好みかと言われればちょっと違うかな。

でもね?

こぉぉの人、台詞がめっちゃイイ!!
言われてドキッとする言葉が随所に散らばっておる。

『おお....』
って、ちょっと感動する。


大人のレンアイ模様。レンアイ事情。
特徴としては、男性がイケメンでモテメン設定多し。(ま、大抵、少女漫画はそうだけど)



この、「私が恋などしなくても」は編集社を舞台とする物語。

文芸局で詩集の編集担当するのが夢であり目標の主人公、茅野結芽(ちの ゆうめ) 。

「私が恋などしなくても」ええ、そう思っちゃってる茅野ちゃんがですよ。

到底、理解デキない恋愛ゴテゴテの漫画編集部に所属になったもんだから、日々、悪戦苦闘!

そんな中、担当替えを皮切りに漫画編集部のエース、イケメン&モテメンの成川と、大いに関わってゆくことになり、、、?!


っていうね、うんうん。

恋愛に疎い彼女が恋に真髄に向き合っていくことで、仕事にも更には人生そのものに変化が出てくるストーリー展開。

あ、うん、まぁね。
ぶっちゃけこの二人、スグ付き合うんだけども(笑)、 こんな風にね。



「... 成川さん。『好き』って、なんだと思います?」

『エゴ。綺麗な気持ちのフリをして、実態は期待と欲の固まりだ』

「... 私たぶん、成川さんが好きです」

『 “たぶん” を確かめてみる?』


ってね。
 ゃん♡ 確かめたーーーい!!
確かめましょう!! いざ!!!(笑)(笑)




で、今回ね。
あ~、それかぁ! と納得したことがございましたもんで、えぇ。

そこには、私が少年漫画に興味を抱けない、共感できない理由がバッチリございました。


それは。
男性ながら、少女漫画家としてデビューし、活躍する彼の一言。


「俺さ。ふつーに少年まんがも読むんだけど。
少年まんがって、
“男なら奮い立て” って言われ続けんだよね。
でも例えば、好きな子にフラれたりとか、
めっちゃ傷ついてんのに奮い立ちたくもねーじゃん。
少女まんがって、

「今だけは今のあなたでいていいんだよ」

って、そっと隣にいてくれる気がする。
どんな嘘っぱちでもそのひと時に何度も救われた。
だから描いてもみたし、すごくすごく大事で。。。」


という台詞ね。
男性ながら、と言ったのは。彼自身が、

男のくせに少女漫画読むとかキモい、と、言われクラス全員はおろか、当時付き合っていた彼女にも偏見の目で見られ傷ついた過去があり。
けれど、
自分が何度も何度も救われた少女漫画を大事に想い、自分に素直のまま。
少女漫画を描く未来を選んだことに私は感動したの。


こういう偏見てさ、まだまだ随所にあるよね。
だけどね、人の気持ちの中に差別があるのは、当然のことだと思うの。
差別とか贔屓って、取り扱い難しいよね。



あ、でね。
彼が言う少年漫画特有のこの、“奮い立つ” ということに。

確かに!! と思ったのさ。

もちろん、そういう内容のものばかりじゃないのは百も承知よ?

なんていうか。。。
私にはこの “奮い立ち” が無いんだなーって思ってさ。

そう、無いのよ!!
無いものに共感はしにくいでしょお?

だから、カッコイイとも思わなかった。
寧ろ、『は?』って感じだった(笑)(笑)
なんでそうまでして戦わなあかんのか、まっったく意味わかんなかった(笑)


世間が大フィーバーしてるアニメのアレとかアレとか。
まっっったく、ピクリとも心が動かされない。

そんな力があったんなら、はよ出せや、、、ぐらいに冷めてたと思う(笑)


本来私たちには、 “戦いのDNA” が備わっているって云う。

う~ん。でもさ?
たたかう、って。  。。。疲れるよね?


スポコンものは好きなんだけどなぁ(笑)


今でこそ少年漫画も読むには読むけれど。
やはり、コテコテの少年漫画には気持ちがふれない。




さてさて。
イケメン&モテメン&敏腕編集者、成川。
彼の紡ぐ言葉もまた、私の胸をくすぐる。
風呂上がり、濡れそぼつ彼の髪型が好き。

(つーか入浴中・笑)












そしてこの台詞(心の声) よな。


何度もキスを重ねて
体も繋げて
だから知ってる
彼女の視点の先は一点だけ
揺らがない
俺の隣で
変わらない彼女は魅力的だ
そして彼女が変わらないことに
俺はいつも少しだけ
傷ついてる


『。。。。。♡』


このさぁ?

“変わらないことに 少しだけ 傷ついてる”

って、なんだかわかるなぁ。。。 寂しいっていうかさ。
一人の人間として勿論、尊敬もしてるし尊重もしてる。
してるんだけどっ、してるが故のっ。
どこかこう追いついていない気持ちが潜んでる、、、


つまりこの成川さん、自信がないんだろうな。。。って思ったら、やっぱそーだった。
最終巻で、そう言ってた(笑)



はい、次の台詞イキマース。
これ、めっちゃよいと思った!
茅野と成川の会話デス。



もう
この感情を知らなかった頃に
きっと戻れない


「私 今幸せなんです。」
『どうしたの?』

「付き合ってる人がいて、その人が好きで。
側にいたい、側にいてほしい。
こんな幸福、あることを知らなかった。
なのに... 新しい幸福に少し戸惑うんです。」


それまでの私の幸福は
たった一冊の詩集だった....


『 “一人で幸せが完結してた頃にもう戻れない” から?
仕方ないよ、初めての感情なら誰だって持て余す。だけど、
それがいずれ自分の感情(もの) になったところで実は、
人ってそんなに変わらないし、変われもしないんじゃないかと思うよ。』




このさぁ。ね、ね?


「一人で幸せが完結してた頃にもう戻れない」

って、、、名言かよっ!!!

って思ったな。

確かこれ、初恋の切なさを詠ったものじゃなかったか?

「初恋の切なさは、一人で幸せが完結してた頃に戻れないこと」


う~ん。。。ごめ、ちょっとなに言ってるかわかんないです(笑)

誰かと恋に落ちる度、纏う感情だと思うのだけど、違うの?

恋を失って、また、恋をする。
その度に生まれる感情。


あーー、恋に落ちてぇぇなぁぁぁ (≧口≦)ノ

廃れてく。。。どんどん廃れてく。。。
ヤバイ ヤバイ ヤバイ ヤバイ ヾ(≧皿≦メ)ノ

(笑)(笑)(笑)




そしてこれは、言わずもがな。
甘い甘いピロートークですぞ♡


『茅野さん... 今日すごいかわいい... 正視出来なかった。
お酒一滴も飲めなかった、理性が吹っ飛んじゃいそうで。
... 3ヶ月待ったけどもう無理。今晩俺と泊まって』

「え? あの、成川さん、したかったん... ですか?」

『嫌われそーなくらい、毎日毎日したかったよ』

「成川さん... シャワー... とかは...?」

『ごめん、余裕ない...』

『綺麗、色っぽい... 結芽』

「成川さん... 欲しい... あ...っ」

好きな人に
求められるのは喜び そして
求めることは 幸福



ちょ、ちょ、ちょっと待て!!
3ヶ月も我慢したんか!!
どんだけタンパク!!!!(笑)(笑)(笑)

(そこ?・笑)



ちょ、これさぁ?
一言いい? あのさ。。。


「欲しい」とか言わなくない?

言っても、「欲しい」じゃなくない?

「欲し....」じゃない?

最後の「い」は、ゴニョゴニョ.... 的なアレじゃない?


でな?

「あ... っ」て出なくない?

これ出なくない?


ま、世の女性陣の喘ぎヴォイス事情がわからんけどもやな。

「あっ」て、なかなかいきなりは出ぇひんよ?

だって母音やで? (笑)(笑)


どちらかというと、「ん....」やない?


そうだなぁ。。。 あたしなら、

「な... るかわさ.... 欲し.... ん....」

って文字にするかなぁ。
やっぱアン時の女性ってさ、やわらかく甘くなると思うんよ。

だから、名前呼ぶとき漢字で表現はしないかなぁ。
ひらがなの方がそのやわらかさや甘さは出るよね。

なんなら、
「も... 欲し...」だけでもええかも(笑)

絵面は半泣き顔でオネガイシマス(笑)(笑)


「あ」も「ん」も、吐息混じりだから、正直、文字で表現するのは難しいよね。
だって、何ともつかぬ声だもの。




一井かずみさんの男性キャラは。
これ彼氏や旦那に言われたら嬉しいな、とか。
ドキドキ、キューン♡ しちゃうな、とか。

とにかくほんと、台詞がいい。


「本当に自分の世界を大切にしてる人は
他人の世界を笑ったりはしない」


とかね?


「人って感極まる時、あんなに文章組み立てて喋れるかな?
本当に本当に “好き” って感情は、ひたすら一人で考え続けてようやく、自分だけの言葉にできる気がする」


とかね?


郷ひろみも歌ってたよ。
“会えない時間が愛育てるのさ”

って ゚+(人・∀・*)+。♪



まぁ、もっとも?
こんなことを真剣に話し合える男性(ひと) がいるのか、ってことなんだけども(笑)



もうほんと。
台詞にいちいち感動して、共感して。
それを反芻して。もうね、
なかなか読み進まず!!!(笑)(笑)



漫画って。
台詞でどれだけわかりやすく伝えるか、がキーで。

その短い言葉に命込めてんだろうなって思う。

どこまで削れるか。
どこまで攻めるか。
限界までシンプルに。

担当編集者によっても、作風って変わってくると思うのね。
漫画家さんとその編集者さんのコミュニケーション度合いもまた、その物語からは伝わってくる。


そんなことを思いながら、私は今日も多種多様の物語を読むのです。


ムーディーな部屋で。。。(笑)






。。。


~付け足し~


あ、私が1番心にキタ台詞をですね言うのまんまと忘れてもうてん☆

その台詞というやつはコレデス!

「どうせもう逃げられない」の、これデス。

めっちゃドキッとしました。

(私が恋などしなくても、じゃないんかーい)


ストレートでいい言葉。心が伝わる。


やっとやっと結ばれた二人だからね。


このあと、男性が営み中に泣くんです。

ずっと、こうなりたかったって。

こうなれてしあわせだって。

思わず、もらい泣きしました。

気持ちを伝えるのは、やはり。

心のまま、シンプルに。。。が鉄則ですね。