言葉をうまく使って相手の共感を促そう | "MEMORANDUM"

言葉をうまく使って相手の共感を促そう

話を聞いてもらうためには、相手に同じ感情を抱かせ(共感を促す)、頭だけではなく心でも納得してもらう必要があります。
そのために、言語情報及び非言語情報を駆使して、相手の感情をコントロールするわけですが、ここでは言語情報による感情コントロールについて、述べたいと思います。

《与える情報の「取捨選択」によって相手の感情をコントロールする》
自分の思いを伝えるためには、相手に包み隠さず全ての情報を伝えればよいというものではありません。
例えば、同じ事件でも、新聞社によって記事の内容はまったく異なりますが、それによって読者の印象も大きく変わります。
彼らは、事実をねつ造しているわけではなく、事実を取捨選択して、自己の主張に同調させるべく読者の感情をうまくコントロールしているのです。
つまり、伝えるべき情報と、隠すべき情報を選択することによって、自分の意見に同調してもらいやすくなるいうことです
 
《言葉が潜在的にもつニュアンスを見極め、「適切な言葉の選択」によって相手の感情をコントロールする》
情報の取捨選択に加え、伝える時に用いる言葉についても注意を払う必要があります。
例えば、「マニア」という言葉は、外形的にはある趣味・事物には深い関心を持つ人という意味になりますが、社会性や社交性を欠くといったネガティブなイメージが含まれています。「趣味人ですね」というのと「マニアですね」というのでは、相手の印象も明らかに変わります。
このように、言葉がもつ潜在的ニュアンスを認識して、適切に使い分けることで、相手に同調してもらいやすくなります。
言葉のニュアンスの見極めには日ごろの訓練が欠かせません。効果的なのは、類義語を探し出して、お互いのニュアンスの違いを考える癖をつけることです。

《何かにたとえて相手の感情をコントロールする》
 最後は、メタファーの活用です。
メタファーとは隠喩のことで、聞き手になじみのある世界に置き換えて説明することで、聞き手の理解や共感を得る説明手法のことです。
例えば、「カミナリを落とす」「波風をたてない」「追い風」などは天候に置き換えたメタファーですし、「陣頭指揮」「拍車がかかる」などは、軍事に置き換えたメタファーですが、いずれも普段から何気なく使っているものばかりです。
 メタファーのいいところは、聞き手が具体的なイメージを描くことができる点にありますが、以下の点に留意して置き換える必要があります。
・説明する分野に近い「構造や流れ」を持つ世界に例える
・相手がよく知っている世界に例える