いつかこんな日が来ることは
みんなわかっていたと思う。
今でも鮮明に覚えてる。
突然現れては
わたしたちを混乱と絶望の淵に落とし入れ
自分勝手に忽然と消えた。
後に残されたのは
人々の不安と疲労。
それからは意外にも鳴りを潜め
平穏な日々が続いていた。
たまに奴等が姿を現わすことはあっても
特殊部隊がすぐに事態を収拾してくれていたし。
このまま時が過ぎればいいと
しかしそんな筈はないと
複雑な感情を伴ってわたしたちは
ついに3月を迎えた。
日常が崩壊するのは一瞬。
人々の希望と願いを全て破壊して
荒れ狂う白い悪魔。
いや、もしかしたらこれこそが本来あるべき世界の姿だったのかもしれない。
わたしたちは神の気まぐれによって
偽りの平和の中で躍らされていただけだったのかもしれない。
この際。
何が幻で何が現実かなんて意味のないこと。
今、そこに
白い悪魔は
確かに存在する。
ーーー悪夢は始まったばかりだ。
焦らされた末のフルモッフ!
なんだろうこの雪国市民特有の謎の満足感。
すぐ溶けるといいけど

